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決勝アシストの久保建英、“チーム”と“自分”の結果に満足も…

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U-20日本代表FW久保建英(FC東京U-18)

[05.21 U-20W杯GL第1節 U-20日本 2-1 U-20南アフリカ 水原]

 出番が巡ってきたのは1-1で迎えた後半14分だった。U-20日本代表最年少となる15歳のFW久保建英(FC東京U-18)は、自身初の世界大会での出場機会に「思ったよりも緊張しなかった」とピッチへと送り出された――。

 いきなり見せ場を作る。投入直後の後半14分、センターサークル付近でボールを受けると、左足から蹴り出した鋭いスルーパスをFW小川航基(磐田)へと届ける。小川のシュートはPA外まで飛び出した相手GKにブロックされたものの、久保は「ファーストプレーでいい感じの入りができた」と手応えを感じていた。

 すると後半27分、鮮やかな連係からゴールを演出する。左サイドから切れ込んだMF遠藤渓太(横浜FM)からボールを受けたMF堂安律(G大阪)が、ダイレクトでPA内に進入する久保にパスを通す。「ボールが少し伸びて、ピッチも滑っていたので、その分、中を見る余裕があった」。ゴール前には小川が走り込み、後方からはリターンパスを受けようと堂安が駆け込んでくる。

「最初に小川選手が入っているのが見えましたが、クロスを上げようと思ったときに、堂安選手から『後ろ』という声が聞こえた。大体の位置はつかんでいたので、そのままクロスを送りました」。堂安のパスをダイレクトで折り返すと、ボールに走り込んだ堂安が左足のシュートでネットを揺らし、決勝点となるゴールが生まれた。

 自らのアシストから決勝点が生まれ、チームは2-1の逆転勝利。最高の形で大会をスタートさせることになった。「チームが結果を残すのも大事だし、自分が結果を残すのも大事だと思っているので、両方を出せて良かったと思う」。しかし、一方で納得できない部分もあったようだ。「今日はちょっと下がってボールを受けていた分、シュートまで自分では行けていなかった。次はもうちょっと前で受けられるように工夫をして、積極的にシュートにいきたい」と次戦以降は自らゴールを陥れられるようにと意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)
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