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「あっ、やべぇ外しちゃったでなく…」 小川航基が持つ“ストライカーのメンタル”

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同点ゴールを奪ったU-20日本代表FW小川航基(磐田=9)

[5.21 U-20W杯GL第1節 U-20日本 2-1 U-20南アフリカ 水原]

 前半に2度の決定機を迎えた。得点に結び付けることができなかったものの、下は向かない。U-20日本代表FW小川航基(磐田)は「『次だ』と、すぐに切り替えます」とどん欲にゴールを狙い続けた。

 前半7分に南アフリカに先制点を献上した日本だが、徐々に主導権を握り始めると、エースが立て続けに決定機に顔を出す。まずは同19分、CKの流れからDF冨安健洋(福岡)がつないだボールに反応し、シュートを狙うがクロスバーを直撃。さらに同30分には、左サイドのMF三好康児(川崎F)が送ったクロスからゴール前でフリーになると、ヘディングシュートでゴールを脅かしたがボールはゴール左に外れた。しかし、小川は前を向く。

「FWは外すこともあるし、決めることもある。外したときにどういう気持ちになるかというのは、メンタルとして大事。『あっ、やべぇ外しちゃった』って顔色でなく、『全然』という顔色や自信、すぐに切り替える力がFWにとって必要だと思う」

 すると後半3分、左サイドを突破したFW岩崎悠人(京都)のグラウンダーのクロスを左足で合わせて同点ゴールを奪取。ゴールラインを割ってはいたものの、GKが弾き出したこともあってビデオ判定でのゴールとなり、「入ったか、入ってないか、俺のゴールだか、俺のゴールじゃないのか分からない感じだったので、何かムズムズした感じがある」とおどける。

 大会初ゴールを記録した絶対エースは、「もっとバシッと決めたかった。それは次の、もっと強豪と、もっと大事な試合でバシッと決められるようにしたい」と次戦以降のゴール奪取に意欲を燃やした。

(取材・文 折戸岳彦)
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