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京都MF吉野恭平、「楽しみにしていた」初の古巣戦に燃えた

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初の古巣戦に燃えたMF吉野恭平

[5.21 J2第15節 東京V 1-2 京都 味スタ]

 MF吉野恭平が逆転弾の起点になった。京都サンガF.C.は後半35分、自陣からカウンターを仕掛けると、吉野がドリブルで持ち上がる。「カウンターだったので、スピードを殺さないようにと思った。いい具合にトゥーさん(田中マルクス闘莉王)が降りてきてくれたので預けることができた」。闘莉王が叩いたボールをミドルレンジで受けたFWケヴィン・オリスが弾丸シュートを突き刺して、京都が価値ある逆転勝利を飾った。

 初の古巣戦に燃えていた。吉野は東京Vの下部組織出身。13年にトップチームに昇格し、広島への移籍を経て、昨季途中から京都に在籍している。昨年8月7日に行ったJ2第27節でも東京Vと対戦。しかしベンチ入りしたものの、出番なしに終わっていたため、“味スタでのリベンジマッチ”には並々ならぬ思いを持って臨んでいた。

「楽しみにしていた部分はありました。ヴェルディは上位で状態のいいチームなので。でもこれからJ1に昇格するために、個人的な思いではなく、上位を叩いておかないといけない大事なゲームだった。先制された中で逆転できたのは、チームにとってはポジティブなことなのかなと思います」

 この試合では個人として反省する場面があった。闘莉王のパスに反応した後半11分、シュートを枠内に飛ばすことが出来なかった。この場面について吉野は「家でシュート練習しようかな」と猛省。しかし闘莉王は「ここ2、3試合、吉野君はシュートを打てているので、いいことだと思います」と積極性が出てきたことを評価した。発展途上の22歳。京都は8戦負けなしで勝ち点を20に伸ばし、混戦の上位争いに食い込むことが可能な位置まで浮上してきた。ただ、京都が今後J1昇格争いを戦い抜くためには、吉野ら若手の更なる成長が必須だ。

(取材・文 児玉幸洋)
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