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俺の背中を見ろ!! U-20代表MF三好康児、世界を知る年長者の“自覚”

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ボールをキープするU-20日本代表MF三好康児(川崎F)

 世界を知る数少ない男だ。13年U-17W杯に、現在U-20日本代表キャプテンを務めるMF坂井大将(大分)とともに出場したMF三好康児(川崎F)。初戦となった21日の南アフリカ戦では、試合開始直後に相手の後手に回ったチームの中で、高いキープ力を生かしてチームに落ち着きをもたらそうと奮闘した。

「南アフリカ戦は早い時間帯で失点してしまったけど、そういうこともあり得ると自分としては分かっていた部分もあった。ただ、主導権を握れば難しい相手ではないと思ったし、ボールを動かせば相手も後半は落ちてくると感じていたので、慌てずにプレーできた」

 世界を相手にした経験があるからこそ、慌てなかった。ボールを持てば果敢なドリブル突破を仕掛け、密集地帯をスルスルと抜けてボールを前線へと運ぶ。周囲を生かし、自分も生かされつつ、攻撃を活性化させて積極的にゴールに迫った。

 しかし、得点に絡めなかったこともあり、「そこが自分の課題」と振り返る。「自分で決め切る部分や最後の精度を上げていかないといけない」と答えつつも、「でも自信を持てば良くなる部分だと思うし、決してできない部分ではない」と前を向く。

 U-20日本代表では一番上の年代でもあり、チームを引っ張っていこうとする意識は強い。「試合中にハプニングが起きたり、ケガ人が出るかもしれない。ただ、そういうことにも対応していかないといけないので、年上の選手として自分がプレーで示していきたいと思い、試合に入っています」。予期せぬことが試合中に起きるかもしれない。だが、動じることなく、プレーで仲間をけん引しようとしている。

 翌日に控えたウルグアイ戦のポイントは「気持ちの部分で劣らないこと」とキッパリと話す。「相手は南米王者ということですごく自信を持って来ると思うけど、そこで自分たちが気後れせず、自信を持って挑むだけ」と力を込めた。

(取材・文 折戸岳彦)
●U-20ワールドカップ韓国2017特集ページ

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