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結果欲していた3年生FWが選択したのはクロスではなく、シュート。成立学園は交代出場FW田村が決勝点!

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後半37分、成立学園高は交代出場のFW田村裕が決勝点

[5.21 全国高校総体東京都予選1次予選2回戦 成立学園高 2-1 大成高 駒沢第2]

 成立学園高は結果を欲していた3年生FWが、期待に応える決勝点を決めた。「入る直前に1点(同点ゴール)入ったので、裏のスペースへ抜けて点取って来いと」宮内聡監督から送り出されたというFW田村裕(3年)は後半37分、FW窪田稜(2年)のスルーパスに反応。左中間のスペースを一気に縦へ切れ込むと「クロス出そうと思ったんですけど自分で決めたかったので」そのまま右足トゥーキックでニアサイドのゴールネットを破った。

 接戦でゴールをもたらす存在として田村に期待し、ピッチへ送り出した宮内監督も笑顔。その指揮官が「元気で一発屋なところもあるのでそこに懸けました」と起用理由を説明すれば、田村も「自分、交代で結構出させてもらっているんですけど、結果を残せていなかったので、こういう舞台で初めて点が取れたので良かったです」と笑顔で喜んでいた。

 田村には全国への強い思いがある。「高2の終わりからトップチームに上がって、高校サッカーやっているからには全国への思いがあります」。その目標を伝統のパスワークと、カウンターも武器とするチームメートたちと成し遂げる。

 そしてスピードを活かして相手の背後のスペースを突く動きを得意とする田村は今後もチームを救う活躍を誓った。「こういう苦しいゲームをものにすることで全国に行けると思うので、こういう苦しいゲームこそ自分が点取ってチームを勝利に導けるようにしたい」。先発でも、ベンチからでも自分の役割を果たして、今年は全国舞台に立つ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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