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「追い付けると思ったけど…」U-20代表DF藤谷壮、“甘さが出た”と振り返った場面

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突破を試みるU-20日本代表DF藤谷壮(神戸)

[5.24 U-20W杯GL第2節 U-20日本 0-2 U-20ウルグアイ 水原]

 果敢な突破を見せた。守備でもウルグアイと対等に渡り合う場面を見せた。しかし、チームは0-2の完封負けを喫し、自らはダメ押しゴールに関与してしまう。今大会初出場を飾ったDF藤谷壮(神戸)は「悔しい」と唇を噛んだ。

 試合の入りは相手のスピードに手を焼いた藤谷だったが、徐々に対応し始めると、特に後半は攻撃面でも存在感を示す。MF堂安律(G大阪)やMF市丸瑞希(G大阪)との連係から右サイドを駆け上がると、相手が寄せて来ようともスピードを緩めずに敵陣深くまでボールを運ぶ。

 しかし、ゴール中央の光景がいつもとは違った。183センチと上背があり、絶対エースとして前線に君臨するFW小川航基(磐田)は負傷のため、前半20分にピッチを後にしていた。だからこそ、藤谷は「コーナーを取れれば」と判断する。「クロスを上げて得点になればいいけど、CKを取れば(中山)雄太くんやトミ(冨安健洋)が上がってこれる。CKを取れれば得点の確率は上がると思った」。

 幾度となくオーバーラップを仕掛けたように、「スピードは通用する部分があった」し、1対1の守備で相手の突破を阻むなど、「守備でもついていける感覚があった」。ウルグアイを相手にしても攻守両面での手応えを感じていたが、後半アディショナルタイムの場面では「甘さが出た」と振り返る。

 DFホセ・ルイス・ロドリゲスにボールが渡ると、藤谷は相手に前を向かせないように距離を詰める。しかし、振り向きざまにMFマルセロ・サラッチにボールを預けられると、ロドリゲスが一気に前線へと駆け上がる。藤谷は追走するが、PA内への進入を許し、サラッチのリターンパスからダメ押しゴールを奪われてしまった。

「追い付けると思ったけど、甘さが出たと思う。最後のところで体をうまく入れられてしまったし、ああいうところが失点につながる。悔しいです」。0-2の完封負けに悔しさを滲ませつつも、「次に切り替えていきたい」と3日後に控えるグループリーグ最終節イタリア戦に視線を移した。

(取材・文 折戸岳彦)
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