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マンUがCLに戻ってくる!元Jリーガー指揮官の“22歳”アヤックス撃破で念願のEL初制覇!!

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ポール・ポグバヘンリク・ムヒタリアンのゴールでマンUがEL初制覇

[5.24 EL決勝 アヤックス0-2マンチェスター・U]

 ヨーロッパリーグ(EL)は24日、スウェーデンのフレンズ・アレーナで2016-17シーズンの決勝戦を行い、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)とアヤックスが対戦。MFポール・ポグバとMFヘンリク・ムヒタリアンのゴールによってユナイテッドが2-0で勝利し、初優勝を果たした。

 21日のプレミアリーグ第38節クリスタル・パレス戦でクラブ史上最年少の11人を送り出し、主力を温存したユナイテッド。リーグ戦は6位に終わり、EL優勝でのUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場権を狙う。システムは4-1-4-1を採用し、キーパーはジョゼ・モウリーニョ監督が明言していた通りGKセルヒオ・ロメロを起用した。最終ラインは右からMFアントニオ・バレンシア、DFクリス・スモーリング、DFダレイ・ブリント、DFマッテオ・ダルミアン。アンカーにMFアンデル・エレーラ、中盤は右からMFフアン・マタ、MFマルアン・フェライニ、ポグバ、ムヒタリアンと並べ、FWマーカス・ラッシュフォードがトップに入った。なお、DFエリック・バイリーはEL準決勝第2戦でレッドカードを受けたため、出場停止となっている。

 過去にジェフユナイテッド千葉でプレーした経歴を持つピーター・ボス監督率いるアヤックス。システムは4-3-3を採用し、GKアンドレ・オナナ(21)の前に右からDFヨエル・フェルトマン(25)、DFダビンソン・サンチェス(20)、DFマタイス・デ・リフト(17)、DFジャイロ・リーデバルト(20)と並べ、ボランチにMFラセ・シェーネ(30)、インサイドハーフにMFデイビ・クラーセン(24)、MFハキム・ジイェク(24)。前線は右にMFベルトラン・トラオレ(21)、左にMFアミン・ユネス(23)、中央にFWカスパー・ドルベリ(19)が入った。なお、『オプタ』によるとスタメン平均年齢は22歳282日で、主要なヨーロッパ大会の決勝史上最年少だという。

 慎重な立ち上がりとなった。若さを生かした攻撃が魅力のアヤックスだが、決勝の緊張からかたさが目立つ。それでも前半15分、左サイドからユネスが折り返したボールをトラオレが左足シュート。強烈なシュートだったがコースが甘く、GKロメロの正面に飛んでしまう。すると、直後の18分に試合が動いた。ユナイテッドは右サイドで相手のスローインからボールを奪うと、マタ、フェライニとつないで、最後はペナルティーアーク内からポグバが左足を振り抜く。これがサンチェスに当たってコースが変わり、ユナイテッドが先制のゴールネットを揺らした。

 先制後は無理をして攻め込まないユナイテッド。アヤックスにボールを支配させながらも要所で脅威となる攻撃をみせる。前半24分、フェライニのサイドチェンジから敵陣の右サイドでボールを受けたバレンシアが素早く縦に仕掛けて、右足シュート。45分には、アヤックスのトラオレにドリブルでPA内に侵入されるもダルミアンが体を張った守備でこれを止め、前半を1点リードで終えた。

 ユナイテッドは前半のボール支配率は34%だった。それでも後半の立ち上がりのチャンスを見逃さなかった。3分、マタの右CKからスモーリングが競り勝ち、ムヒタリアンがゴールを背にしながら右足で押し込み、2-0。ユナイテッドがリードを広げる。その後も切り替えが早く、集中した守備で若手集団を抑え込むと、20分には右サイドからポグバが上げたクロスをフェライニがヘディングシュート。これはGKにキャッチされたが、少ないチャンスでシュートを確実に枠に飛ばしていった。

 アヤックスはFWダビド・ネレス、MFドニー・ファン・デ・ベーク、MFフレンキー・デ・ヨングと20歳の3人をピッチに送り出すが、若さゆえか試合の流れを変えることができない。試合巧者のユナイテッドは、後半43分にカウンターから途中出場のMFジェシー・リンガードが完全に抜け出し、ダメ押しの決定機だったが、懸命に戻ったサンチェスに止められてしまう。それでも、終了間際にFWウェイン・ルーニーを入れたユナイテッドが2-0で逃げ切り、初優勝。来季のCL出場権を獲得し、22日にテロ事件が発生した本拠地マンチェスターに明るいニュースを届けた。


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