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GL突破はなくなるも最終節に臨む柏DF今井「しっかり勝ってリーグ戦につなげているように」

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[5.24 ルヴァン杯グループA第6節 柏0-1FC東京 柏]

 グループリーグ突破のためには勝たなければいけないFC東京戦。ペースを握っていたのは柏レイソルだった。特に前半は「チームとしてうまくハマっていて、取りたいところでボールが取れていた部分はあった」とDF今井智基が振り返ったように、柏が中盤でボールを奪う場面が目立った。「ブラジル人2トップが献身的にプレーしてくれましたし、ボランチの2人がセカンドボールを拾ってくれていた」。中盤の底に入っていたMF栗澤僚一とMF細貝萌のところでボールを拾ってはサイドに展開し、FWハモン・ロペスとFWディエゴ・オリヴェイラの2トップを起点に攻撃を仕掛けていった。

 右サイドバックとして先発した今井はFC東京の左サイド、MF中島翔哉とDF小川諒也と対峙。攻撃力のある2枚が相手となったが、「ピンチらしいピンチもなかった」と自身が言うように、柏の右サイドの2列目に入ったMF小林祐介が小川に高い位置からプレッシャーをかけていたことともあってうまく抑えていた。しかし、「決めるところで決めないと苦しい展開になる」。今井の言葉どおり、FC東京ゴール前まで迫りながらもゴールを奪えない時間が続くと、一瞬の隙を突かれFW前田遼一に決勝弾を許して敗戦。柏のグループリーグ突破の可能性は潰えた。

 1試合を残してルヴァン杯を終えた一方で、J1では6連勝で2位につけるなど好調を維持しているが、ルヴァン杯はリーグとメンバーを入れ替えていて、この日は直近のリーグ戦から9選手が替わっていた。下平隆宏監督は「決してBチームという意味合いではない」と強調したが、「ルヴァンに出ている選手が絡めていければ」(今井)と期する思いはあったという。31日のルヴァン杯グループリーグ最終節・札幌戦は、柏にとって消化試合となってしまったが、「しっかり勝ってリーグ戦につなげているように」と今井は必勝を誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

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