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「ポエムは必要ない」と語るモウリーニョ「必要なのは現実主義と謙虚さ」

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胴上げされて笑顔をみせるモウリーニョ監督

[5.24 EL決勝 アヤックス0-2マンチェスター・U]

 ヨーロッパリーグ(EL)は24日、スウェーデンのフレンズ・アレーナで2016-17シーズンの決勝戦を行い、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)はアヤックス(オランダ)に2-0で勝利し、初優勝を果たした。

 リーグ戦を6位で終え、EL優勝でのUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場権を狙ったユナイテッド。見事に来季CL出場権を手に入れた。ジョゼ・モウリーニョ監督は「悪いシーズンだった」と就任当初を振り返りつつ、タイトル獲得を喜ぶ。英『スカイスポーツ』が伝えている。

「悪いシーズンだった。自分たちのチームが世界で一番ひどいんじゃないかと感じたことも何度かあったよ。そして私が世界で最悪の監督だということもね。そのなかで、私たちは3つのトロフィーを獲得しようと頑張った。2位や3位、4位になって欧州CLの切符を獲得するのではなく、優勝することで出場権を獲得しようとしたんだ」

「UEFAスーパーカップへの出場権を手にし、新しい欧州CLの王者と戦う機会を得ることができたのは光栄だよ。だからこのシーズンはとても良かったと思う」

 アヤックスを相手に終始試合を支配し、2-0での勝利。ユナイテッドはUEFAの三大クラブ大会制覇を達成した。試合後、モウリーニョ監督は珍しく喜びを爆発させる姿をみせていた。

「今日の勝利は現実主義の勝利であり、同時に謙虚な人々の勝利でもある。対戦相手をリスペクトして持ち味を発揮させないことに力を注ぎ、相手の弱点をつくことに専念した私たちが勝利したんだ」と説いた指揮官は「私にとって、チームが素晴らしかったというのもあるが、その根底にあるのは現実主義と謙虚さだよ。ポエムは必要ない。ただひたすら謙虚である必要があるんだ」と語る。

 イングランド、イタリア、スペインのリーグ戦と国内カップ戦を制してきた“スペシャル・ワン”。キャリア25個目のタイトル獲得となったが、「私にとって、これが最も重要なトロフィーだ。なぜなら一番新しいからね。私はそうやって物事を考えてきた」と胸を張った。

「もちろん、欧州CLは欧州ELよりも価値があるだろう。だが、これがもっとも新しいトロフィーなんだ。そしてもっとも新しいトロフィーというのは、自分の肌の下にあるような感覚があるものなんだよ。言うまでもなく、本当に素晴らしい気分だ」

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