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連覇狙う鹿児島城西は1年生2人のゴールなどで6-0快勝!U-18代表CB生駒も復帰し、鹿実との準決勝へ!

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鹿児島城西高の1年生FW北條真汰は先制点を決めた

[5.25 全国高校総体鹿児島県予選準々決勝 鹿屋高 0-6 鹿児島城西高 鹿児島県立サッカー・ラグビー場B]

 平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(宮城)鹿児島県予選準々決勝が25日に行われ、2連覇を狙う鹿児島城西高が鹿屋高に6-0で快勝。鹿児島城西は26日の準決勝で鹿児島実高と戦う。

 鹿児島城西が連覇へ一歩前進した。前半15分に右CKからのクリアボールをMF保枝怜哉(3年)が頭で繋ぐと、最後は1年生FW北條真汰が先制ヘッド。25分には右サイドを駆け上った1年生MF今福晃星の折り返しを北條がスルーし、ファーサイドのFW津留優晴(3年)が左足ダイレクトでゴールへ押し込んだ。

 序盤から意欲的なサッカーを見せていた鹿屋はDF松元敦士(3年)を中心とした守備に支えられてFW宮田総士郎(3年)やMF稲村斗亜(2年)がゴール前まで飛び出してきていたが、CB田中海渡(3年)とCB多持翔真(3年)中心に堅い鹿児島城西DF陣の前にシュートまで持ち込むことができない。

 対して鹿児島城西は29分にも北條の落としを受けた津留がスルーパス。これで抜け出した今福がGKとの1対1から右足シュートを決めると、後半8分には保枝の左クロスを10番MF大脇瑞城(3年)が頭で決めて4点差とした。

 後半21分には負傷の影響でこの日が今大会初出場となるU-18日本代表CB生駒仁主将(3年)を投入。この後、鹿児島城西はゴール前で保枝とスイッチした津留のゴールと、保枝のヘディングシュートによって2点を追加する。生駒は試合終了間際に左CKからポスト直撃のヘディングシュート。状態が上がっていることも示して試合を終えた。

 鹿児島城西は難敵・鹿児島南高との3回戦で勝利したものの、3-2の後半終了間際に失点するなどセットプレーの守備で課題を残す結果に。準々決勝の前日練習では「3人目の動きとセットプレーの修正」の確認を行ってきたという。この日は鹿屋のCKがゼロだったため、セットプレーの守備機会はほとんどなかったが、3人目の動きについては「やろうとする姿勢は見せていたので良いと思います」(小久保悟監督)いう評価を得ていた。課題を改善しようとする意識が出て、また大黒柱の復帰など上向きの状態で準決勝を迎える。

 現在、鹿児島城西は選手権予選で3連覇中。また、昨年は総体予選も制して夏冬連続で全国出場を果たしている。「インターハイに出てから選手権に出ると大きい」と小久保監督が語っていたように、夏の全国出場は冬へ向けて経験値の面で大きな影響をもたらすという。選手たちはもちろん、自分たちの代も鹿児島を制して全国へという思いも強い。まずは、津留が試合後のテレビインタビューで「一戦一戦勝っていきたい」と語っていたように目の前の試合に集中。タイトル奪還へ燃える鹿児島実との強豪対決を制して連覇に王手を懸ける。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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