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名古屋、流れ呼び込んだ大胆選手起用「逆転して勝てる自信はある」

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[5.27 J2第16節 横浜FC1-2名古屋 ニッパツ]

 切れ味鋭いドリブルでエリア内に侵入。ファーストDFをかわしたところで勝負があった。MF和泉竜司のシュートがDFカルフィン・ヨン・ア・ピンのハンドを誘発。和泉は「シュートは決めたかった」と頭をかくも、「自分の特長を生かせた。自分としてはプラスに捉えていいのかなと思う」と納得の様子だった。

 大胆な選手起用が功を奏していた。1点ビハインドで折り返した名古屋グランパスは後半開始から切り札のFW杉本竜士を早くも投入。DF内田健太に代わって左SBには和泉が起用された。風間八宏監督は「内田も決して悪くはなかった」と話した上で、「もっともっと崩していかないと面白くない。相手を敵陣の中に押し込みたかった」と意図を説明した。

 今季はWBやボランチ、攻撃的MFと様々な位置で起用される和泉だが、左SBに入るのは初。今回の起用にも驚きはあったが、「与えられたポジションでやることがプロ。監督に与えられたポジションで100%やることしか考えていない」とプラス思考でプレーしている。「どこで出ても自分のやることは変わらない。個人としてどこで出ても自分の成長のために、チームの成長のためにやるだけ」という実直さが、名古屋に逆転勝ちを呼び込んだ。

 ただ今季まだ得点がないことは気になっている。PKキッカーはチームの方針で今はシモビッチが蹴ることになっており、和泉も「今日も3回蹴って、3回とも決めていましたし」と信頼を寄せる。しかし「自分で蹴りたいという思いもありました」と色気も見せると、「得点は常に狙っている。早く決めたい」と意欲的に話した。

 名古屋は2試合連続の逆転勝ちで3連勝。先制点を取られることが多く、まだまだチームとして不安定なところはあるが、勝負強さも見せ始めている。和泉も「当然自分たちのペースで進めていければ、自分たちのペースでやれると思うが、先制されても後半に逆転して勝てるという自信みたいなものはある」と手ごたえを語ると、「うまくいく試合だけではない。その時に落ち着いて自分たちが逆転できる部分を信じてやっていくだけだと思う。プラスに捉えてやっていきたい」と更なる進撃を誓った。 

(取材・文 児玉幸洋)
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