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横浜FC津田、“楢さん”からゴールならずも幸福感「応援歌が懐かしくて」

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古巣名古屋戦にスタメン出場したFW津田知宏

[5.27 J2第16節 横浜FC1-2名古屋 ニッパツ]

 思いを巡らせながらプレーしていた。「離れて何年か経ちましたけど、ユースのころからお世話になったクラブ。名古屋のサポーターの応援歌を聞くと懐かしくて。嬉しい気持ちでプレーすることが出来ました」。横浜FCは1-2で敗れたが、FW津田知宏は幸福感に浸っていた。

 津田は「小さい頃からファンだった」という名古屋の下部組織にユースから入団。2005年にトップチームに昇格すると、09年までの5年間、名古屋でプレーした。2010年からは徳島に移籍。14年にJ1を戦うと、念願の名古屋との古巣対決も実現した。

 横浜FCに移籍してきてからは初の対戦となったが、J2での対決に複雑な思いもあった。ただ、「(J2に)落ちてきたという現実を僕自身も受け入れがたかった」と話すも、「小さいころからファンで応援していたチームとこうやって、J2の舞台ですけど、対戦できたということは、自分の中では財産になるかな」と前向きにプレーした。

「自分のいたころとサッカーがガラッと変わっている。でも玉さん(玉田圭司)を見ていても生き生きしてボールを触ってますし、今のサッカーには合っているのかなと思います。凄く完成されていて、やっぱりJ1でやらないといけないチームなのかなと感じました」

 津田にとって、“楢さん”楢崎正剛から点を取ることがサッカー人生の目標でもある。「点を取ったら一生自慢できる」と尊敬してやまない先輩で、これまで名古屋時代の練習も含めて、ゴールを決めたことがないのだという。

 この日も試合前の握手の時に『よろしくお願いします』『頑張れよ』とエール交換をした。「楢さんが守っていることで、やっぱりそれだけで存在感がありました。頑張れよと言われたけど頑張れませんでしたね」。この日もノーゴールに終わったが、8月には豊田スタジアムで“リベンジマッチ”が組まれている。豊田での一戦は津田にとっても特別な一戦になるはずだ。

「そうですね。それを楽しみに練習を頑張って、またスタメンで使ってもらえるように頑張りたい。連敗してしまいましたけど、サポーターの方も最後まで応援してくれて、雰囲気は本当にいい。8月の対戦でも上位対決ができるようにしたいです」

(取材・文 児玉幸洋)
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