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もう終わってしまったな…久保建英「こういう思いは最後にしたい」

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U-20日本代表FW久保建英(FC東京U-18)

[5.30 U-20W杯決勝T1回戦 U-20日本 0-1(延長) U-20ベネズエラ 大田]

 攻撃の切り札として後半18分にピッチへと送り込まれる。ここまで途中出場した南アフリカ戦では決勝ゴールをアシストし、ウルグアイ戦では攻撃を活性化した。しかし、この日は激しく体を寄せてくるベネズエラ守備陣に苦しめられ、U-20日本代表FW久保建英(FC東京U-18)はチームを救う得点を演出することはできなかった。

 2トップの一角に入ると、前線にとどまらずに中盤まで降りてきてパスを呼び込む。周囲を見回して的確な位置にボールを配球しては攻撃にリズムを生み、後半26分には左サイドからの折り返しでMF遠藤渓太(横浜FM)のシュートを導き、延長前半6分には遠藤にスルーパスを供給して好機を創出。さらに同12分にはMF堂安律(G大阪)とFW岩崎悠人(京都)との連係で、相手守備を後手に回させた。

 しかし得点は生まれず、チームは延長戦の末に敗れた。「『もう終わってしまったな』という感じです。もう帰るしかありませんが、本当に残念です」と悔しさを滲ませる。飛び級での招集、U-20日本代表最年少の15歳ということもあり、注目を浴びる中でのプレーになったが「気にせずにやっていたつもりでしたが、期待には応えられなかった」と答えると、「自分としては本当に不甲斐ないです」と唇を噛んだ。

 今年10月にはインドでU-17W杯が開催される。「こういう思いはこれから先、何度もあると思うけど、本当にこういう思いはこれを最後にしたい。(U-17W杯は)まだまだ先の話ですが、選ばれたらこういう終わり方はしたくないので、もっともっと努力していきたい。努力の一言に尽きます」。今回味わった悔しさを糧にさらなる成長を期する。

(取材・文 折戸岳彦)
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