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「アジアで苦戦しているように見えるかもしれないけど…」ハリルサッカーへの手応え語る酒井宏樹

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精力的に練習に取り組むDF酒井宏樹

 直々に熱血指導を受けた。5日目を迎えた日本代表合宿。その初日から参加しているDF酒井宏樹(マルセイユ)はこの日も精力的にトレーニングをこなしたが、ボールを使った練習中に突然、バヒド・ハリルホジッチ監督に腕をつかまれ、至近距離に顔を寄せられながら身振り手振りで激しく指導を受ける場面があった。

 13日のW杯アジア最終予選・イラク戦(テヘラン)に向け、「もっと寄せて、ファウルしないでボールを取れ」と要求されたという酒井宏。「アジアでは“対日本”となると、ゴールを入れられる可能性があるのはセットプレー。相手はセットプレーを狙ってくるので、『熱くならずに(プレーを)切れ』と言われた」と明かした。

 アルベルト・ザッケローニ元監督が率いた日本代表は11年のアジア杯を制するなど、アジアでは強さを見せたが、ブラジルW杯本大会では1勝も挙げられずにグループリーグ最下位で敗退。「ザックさんのサッカーはプレーしていて面白かった」と率直に振り返るが、ホームとアウェーで柔軟に戦い方を変えるなど、「相手に合わせてサッカーをする」ハリル流サッカーにも上積みを感じている。

「ハリルさんはアジアで苦戦しているように見えるかもしれないけど、完全に相手をリスペクトして1試合1試合を考えている。相手が(アジアから世界に)変わってもそこまで違いはないと思うし、結果も変わらないと思う」。ロシアW杯まであと1年。アジア最終予選は佳境を迎えているが、その先に待っているW杯本大会を見据えても、「チームとして積み上げているものはある」と手応えを語った。

(取材・文 佐藤亜希子)

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