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[MOM2135]市立長野FW山中麗央(3年)_勢い乗るサイドの“点取り屋”。2戦連続2発!

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前半4分、市立長野高FW山中麗央が左足で先制ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.3 全国高校総体長野県予選準決勝 市立長野高3-1 上田西高 長野Uスタジアム]

 2試合連続2発。市立長野高は苦しんでいた時期を脱した右FW山中麗央(3年)が量産体勢に入っている。

 この日は前半4分にDF芳田竜之介(3年)の縦パスで右サイドを突くと、カットインから一気にシュートへ持ち込む。「中も見ながら、最初は中を意識していたんですけど、相手が付いてこれていなかったので『これ打てるな』と思って打ちました」。マークを外して放った左足シュートが貴重な先制点となった。

「相手の裏を結構狙って(味方に)スペース開けてあげたり、自分で狙ったりしている」という山中は、その後も右サイドを縦へ抜けたり、斜めにダイアゴナルランを狙ってみたり、ロングシュートを打ち込んで見せるなど、抜け目なく相手の嫌なことを続けていた。

 そして、2-1の後半アディショナルタイムに勝負の行方を決定づけるゴール。右サイドから斜めの動きでFW新井光(3年)のスルーパスを引き出すと、GKとの1対1から左足シュートを流し込んだ。

 今大会は1、2回戦と無得点。チームが快勝を続ける中で結果を出すことができていなかった。芦田徹監督も「凄く苦しんでいた」と感じていたというが、山中は積極的に動き続けること、そしてゴールによってその状況を脱して見せた。準々決勝の松本美須々ヶ丘高戦で2得点。「結果にはいつもこだわっているので前回はホッとしました」というFWはこの日も幸先よく立ち上がりに決めて気分良くプレーし、2得点を挙げた。

 AS長野パルセイロの育成組織出身。高校2年時から市立長野サッカー部の一員として戦ってきた。選手権は憧れの舞台。昨夏の全国総体に出場し、チームの全国初ゴールを決めることができたが、選手権に出場することはできなかった。それだけに、今年は夏冬連続の全国出場を狙う。「去年選手権出たかったですけど、まずはインターハイ出て両方ですね。ゴール取って貢献したいです」という山中が決勝でもゴールを決めて、まずは第一目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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