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久保に定位置奪われた本田、それでも「競争がなさすぎる」と代表に警鐘

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最終予選は3試合連続で途中出場にとどまっているFW本田圭佑

 7日のキリンチャレンジ杯・シリア戦(味スタ)、13日のW杯アジア最終予選・イラク戦(テヘラン)に向けて合宿中の日本代表は4日、千葉県内で午前練習を行い、海外組による事前合宿を打ち上げた。右アキレス腱痛のFW浅野拓磨は2日連続で宿舎で静養。バックアップメンバーのFW宇佐美貴史を含めた14選手で調整した。チームは同日午後に都内へ移動。明日5日に国内組を含めた全選手がそろう。

 練習後にはFW本田圭佑(ミラン)が取材に対応。「結果のみで言えば、1試合目は親善試合なので結果を出さなくてもいいが、リズムや雰囲気を2戦目にいい形で反映させる意味で次のシリア戦はコンディション、戦術の面でも重要になる」と、今回の2連戦が持つ意味を語った。

 10年南アフリカW杯以降、日本代表で絶対的な地位を築いてきた本田だが、昨年11月15日のサウジアラビア戦(2-1)以降は3試合連続のベンチスタート。成長著しいFW久保裕也に右ウイングの定位置を奪われた格好だ。

「実際に僕自身、(久保)裕也にポジションを奪われている真っ只中にいる。それでも(チーム内に)競争がなさすぎると感じている。競争がもっとないといけない」

 今回の代表メンバーではGK西川周作、DF森重真人、MF清武弘嗣ら常連組が落選。MF加藤恒平ら4人が初選出となるサプライズもあり、ハリルホジッチ監督は「私は競争を生んでいる」と胸を張ったが、本田自身はまだ物足りないと考えているようだ。

 とはいえ、自分自身、久保からポジションを奪い返さなければならない立場にいることも確か。「ワクワクしながら、最初に代表に来たときの感覚に戻れている。チャレンジャー精神を持って臨みたいし、そういう精神状態にいる」と、あくまでも不敵だった。

(取材・文 西山紘平)

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