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ハリル、CL決勝は「違う惑星の試合」 川島は「ブッフォンに獲ってほしかった」

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フィールド選手に混じってミニゲームに参加するGK川島永嗣

 欧州No.1を決める世界最高峰の戦いに日本代表の選手たちも悲喜こもごもだった。UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)決勝が日本時間4日未明に行われ、レアル・マドリー(スペイン)がユベントス(イタリア)を4-1で下し、大会史上初の連覇を達成した。

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は「違う惑星の試合だった。フィジカルとメンタルが異次元だった」と感想を述べ、「みんなに見てほしい試合。インテンシティー、デュエル、リズム、パワー。我々の基準はあそこにある」と、“見本”となる試合と位置付けた。

「ものすごい選手たちの集まりというわけではない。しっかりトレーニングしているということ。超人とは思わないでほしい」と、決して手が届かない領域ではないと強調。「クリスティアーノ・ロナウドがなぜあのレベルに行ったのか。毎日1000回ぐらい腹筋をしているからだろう」とジョークをまじえながらも、「フィジカル的な準備ができていないといけない。(元フランス代表監督の)エメ・ジャケは『サッカー選手は一人のアスリートであれ』と言った」と、フィジカル面の重要性を説いた。

 イタリアのミランでプレーするFW本田圭佑は「少しだけユベントスを応援していた。そこは残念」と悔やみつつ、2ゴールを決めたC・ロナウドについては「もともとはそこまで才能に優れた選手ではなかったと聞いているし、とにかくゴールに対して貪欲に練習し続けて、それでもまだ満足し切れていないのかなと。それをこうして数字に出しているところは尊敬に値するし、見習わないといけない」と素直に驚嘆した。

 ユベントスを応援していたのは、大宮時代にイタリア留学を経験しているGK川島永嗣も同じだった。「ユーベに勝ってもらいたかったので、朝、結果を見て残念だった」。ユベントスのGKジャンルイジ・ブッフォンは3度目の準優勝。39歳の名GKに「(CLのタイトルを)獲ってほしかった」と、自分のことのように悔しがったが、「あそこまで上り詰める過程を含め、彼のパフォーマンスというのは彼の年齢、経験だからできること。今季も見応えあるプレーを見せてくれたことはキーパーとして勉強になるし、刺激にもなる」と、敗れても今なお世界の第一線で戦うベテランGKに賛辞を送っていた。

(取材・文 西山紘平)

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