beacon

「届くかなと思った」と苦笑も…柏MF中川寛斗、155センチの小兵が突き刺した決勝ヘッド

このエントリーをはてなブックマークに追加

決勝点を決めた柏レイソルMF中川寛斗

[6.4 J1第14節 柏1-0浦和 柏]

 155センチの小兵が宙を舞う。柏レイソルMF中川寛斗が懸命に体を伸ばすと頭に触れたボールはゴール上部に突き刺さり、決勝点となるゴールが生まれた。

 スコアレスのまま折り返すと思われた前半アディショナルタイムに先制点が生まれる。右サイドを突破したDF小池龍太がクロスを送ると、ファーサイドに走り込んだFW武富孝介が反応。ヘディングで折り返したボールはワンバウンドして、中川の元に向かってくる。

「あの形はいつも狙っているし、練習からやっている。誰よりも早く反応して、あとは触るだけだった」ものの、武富が折り返したボールは勢いよくバウンドしていた。「届くかなと思った」と苦笑して振り返ったように中川の後ろにボールが向かおうとするが、ジャンプしてヘッドで合わせたシュートはゴールマウスに収まり、「ギリギリ届いて良かった」と安堵の表情を浮かべた。

 唯一の得点を記録した中川だが、守備面でも献身的に動きを見せ続けてチームを助けた。浦和最終ラインにまで激しくプレッシャーをかけるだけでなく、バックパスを受けるGK西川周作まで追いかけて自由を与えず。「ウチが勝っている要因は、相手に良い攻撃をさせないようにプレッシャーを掛けられていること。それで勝率は上がって行くので、ドンドン続けていきたい」。

 90分間絶え間なく走り続けて、チームの8連勝に貢献。「連勝が続いているので、次の試合に向けてしっかり準備をしたい」と次戦に向けて意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2017シーズンJリーグ特集ページ
●[J1]第8節2日目 スコア速報

TOP