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U-19日本代表、イングランドを圧倒もPK2本で惜敗…トゥーロン未勝利のままGL敗退

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 東京五輪世代のU-19日本代表は4日、トゥーロン国際大会のグループリーグ最終節でU-18イングランド代表と対戦し、1-2で敗れた。この結果、グループリーグ敗退が決まった。

 同大会は12チームが3つに分かれてグループリーグを行い、各グループ1位と2位の中から成績上位1チームの計4チームが決勝トーナメントに進む。日本は初戦のキューバ戦、第2節のアンゴラ戦ともに先制しながらも 終盤に追いつかれ、2試合連続で1-1の引き分けに終わっていた。

 1試合を残してB組2位ウェールズが勝ち点4、C組2位スコットランドが勝ち点3のため、日本がグループリーグ突破するためには勝ち点3が必要な状況。重要な一戦に日本は前節アンゴラ戦から3人を変更し、DF立田悠悟(清水)とDF田中康介(立命館大)、MF針谷岳晃(磐田)を先発に起用した。

 試合は開始30秒でMF伊藤洋輝(磐田U-18)が左足ミドルを放っていくと、前半5分には、左サイドをえぐって佐々木匠(仙台)がシュートを持ち込むなど、日本が主導権を握った。

 さらに攻め込む日本は前半16分、右サイドから伊藤がゴール前に入れたボールに佐々木が反応したが、味方とかぶってしまい、うまく合わせることができない。18分には、左サイドのクロスから流れたボールをPA右で田中康が回収し、中央に浮き球のパスを送る。これをFW小松蓮(産業能率大)が右足ボレーで合わせたが、大きく上に外れてしまった。

 日本が一方的に攻めながらも得点できずにいると、前半25分に自陣PA手前で針谷のパスを奪われ、そこからPA内で田中康が相手を倒してしまい、PKを献上。キッカーのFWジョージ・ハーストが放ったシュートにGK大迫敬介(広島ユース)も反応したが、弾き出すことができず、イングランドのファーストシュートで先制点を許してしまった。

 前半は11本のシュートを放ち、イングランドのシュートを2本に抑えた日本は、後半6分に小松に代えてFW安藤瑞季(長崎総合科学大附高)を入れる。8分には、右CKから逆サイドにこぼれたボールをDF橋岡大樹(浦和ユース)が右足で狙ったが、クロスバーを越えていった。

 それでも後半13分にMF金子大毅(神奈川大)とFW安部裕葵(鹿島)を入れると、直後に同点ゴールが生まれる。敵陣中央で安部のパスを受けた金子がダイレクトでスルーパスを送り、安藤がPA右から抑えの効いた右足シュートをゴール左隅に流し込み、1-1。試合を振り出しに戻した。

 さらに勢いづく日本は後半19分、安部が個人技で中央を突破し、左足で強烈なシュートを放ったが、相手GKの正面に飛んでしまう。28分には、田中陸に代えてMF吉尾海夏(横浜FM)を入れ、フィールドプレイヤーの交代カードを使い切った(交代枠はゴールキーパーを含む5人まで)。

 しかし後半31分、立田がスライディングで相手を倒してしまい、再びPKを献上。今度はFWマーテル・テイラー・クロスデイルにゴール左上に決められ、イングランドに勝ち越しゴールを許してしまう。終盤には、189㎝の立田を前線に上げ、パワープレーに出たが、イングランドの守備を崩すことができず、1-2のままタイムアップ。日本は2分1敗で勝利がないまま大会を終えた。

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