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山口蛍も右足痛めて途中交代「全然力が入らなかった」

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右足を痛めたMF山口蛍

[6.7 キリンチャレンジ杯 日本1-1シリア 味スタ]

 険しい表情でタッチラインに向かった。4-3-3のアンカーで先発出場した日本代表MF山口蛍(C大阪)は後半8分にMF井手口陽介と交代。「前半すぐに痛めて……。ハーフタイムを挟んだら、(後半は)余計に痛みが増してきた。(交代を)早く決断してくれて良かった」。前半7分にMF香川真司が左肩を負傷してから7分後の同14分だった。自陣で相手に後ろからタックルされた山口が右足首付近を押さえて顔をゆがめた。

 それでもすぐに起き上がってプレーを続行。前半の45分間は、痛めた影響を感じさせない動きだったが、ハーフタイムで体を鎮めたときに痛みが悪化したといい、「全然力が入らなかった」と明かした。
 
 3月のUAE戦ではうまくハマった4-3-3システムだが、シリア相手に同じようにはいかなかった。一足先に国内合宿を開始していた海外組に対し、Jリーグの試合が4日にあったため、国内組は代表に合流してからの2日間はほぼリカバリーメニュー。3月の代表戦から時間が空いたこともあり、「練習もほとんどしていないし、付け焼き刃的なところがあった。守備でうまくはまらなかった」と悔やんだ。

 とはいえ、今回は親善試合。「もう少し最初から割り切ってロングボールを狙っていっても良かったかなと思う。全員の距離感がきょうは遠かったという気がする」という反省点は、13日のW杯アジア最終予選・イラク戦(テヘラン)までに修正する時間もある。

 むしろ心配なのは足の状態だ。「打撲だと思うし、大丈夫だと思うけど、今は痛いのでなんとも言えない」。シリアは昨年3月の対戦時に接触プレーで顔面を骨折するアクシデントに遭った相手。「試合の中ではそんなに感じなかったけど、また痛くなってしまって……」と、表情を曇らせた。

(取材・文 矢内由美子)

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