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長友の勘違い!? 倉田だと思ったら…「よく見たら金髪、圭佑だった」

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日本代表FW本田圭佑とDF長友佑都

 シリア戦の試合終了後、日本代表DF長友佑都は一人の選手の動きを絶賛していた。その動きが生まれたのは、シリアに1点を先行されて迎えた後半13分、長友がMF今野泰幸の同点ゴールをアシストした場面だった。

 左サイドでFW原口元気、FW大迫勇也とつないだボールから最終ライン裏に抜け出した長友は、ゴール中央を確認。“ある選手”がゴール前の相手選手を引き連れてニアサイドへと走り込み、ファーサイドにはスペースが生まれる。そのスペースを見逃さずに長友がグラウンダーのクロスを送ると、走り込んだ今野がきっちり蹴り込んでネットを揺らした。

 試合後、長友は“ある選手”だと思ったMF倉田秋を称賛した。「倉田がね、最後のGKの前にいたDFを最後に引きつけてくれたんですよ。僕は最初、倉田に出そうと思ったけど、敵がパッと倉田に食い付いたので、今ちゃん(今野)のスペースが空いた。あの動きが全てかなと思うし、僕を助けてくれたかなと思います」と――。

 しかし、あれから一晩。映像を確認したという長友は、ある間違いに気付いたようだ。試合翌日の取材エリアに現れると、「昨日、倉田が引き連れてくれたと言いましたが…」と前置きをすると、「よく見たら圭佑でしたね。髪が金髪だったので、圭佑でした」と苦笑しながら、“ある選手”がFW本田圭佑だったと訂正。実際に得点場面では長友が左サイドからPA内に進入すると、本田が相手選手をニアサイドに引き付けており、倉田は今野とともにファーサイドに走り込んでいた。

「まず僕は圭佑にパスを出そうとしたんですけど、相手の重心が圭佑の方に向いて左足に掛かったのが感覚的に分かったし、今ちゃんのスペースが空いた」

 “ある選手”だった本田の動きが得点の手助けをしたと話しつつ、倉田の動きも改めて称賛する。「倉田もゴール前に入っていたし、あれだけ中に入ってきていると、クロスを上げる側としては、すごくやりやすい。崩しは完璧だった」とゴールへの意欲を示したチームメイトの動きに感謝した。

(取材・文 折戸岳彦)

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