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名古屋内定・早稲田大MF秋山陽介、流経大柏高で日本一の世代がプロの舞台へ

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早稲田大で10番を背負う秋山

[6.6 関東大学2部L第8節 早稲田大1-3東京農業大 中央大多摩C]

 早稲田大MF秋山陽介(4年=流通経済大柏高)の名古屋グランパス来季加入内定および特別指定選手承認も発表された。流通経済大柏高から早稲田大を経てのプロ入り。秋山は「一番最初に声をかけていただきましたし、自分にとって成長できる環境が揃っているなと思い、決めました」と明かす。

 流通経済大柏高の3年時には、プレミアリーグEAST優勝に加え、神戸U-18とのチャンピオンシップも制して“日本一”に輝いた。同級生のMF青木亮太(名古屋)とMF小泉慶(新潟)は高卒でJリーグの門を叩いたが、秋山は4年遅れでプロ入りという夢を叶えることになった。

 奇しくも青木と再び同じユニフォームに袖を通すことになり、「まさか一緒のチームでプレーすることになるとは思ってもいなかった。また一緒にああいう場でプレーできるのは嬉しいことだなと思います」と笑顔。また高校時代の同級生では流通経済大FWジャーメイン良(4年=流通経済大柏高)のベガルタ仙台入りも内定しており、今後もさらに数名の同期が続く見込み。日本一を果たした世代が揃ってプロの世界へ飛び込んでいく。

 今年4月に秋山は名古屋へ練習参加した。その際には同期である青木はもちろん、在学期間は被っていないものの流通経済大柏高の先輩にあたるMF田口泰士や、高校時代の恩師である本田裕一郎監督に指導を受けたFW玉田圭司と話すなどしたという。「練習参加したとき、チームが首位だったこともあると思いますが、最初からいいイメージだったので、やっぱりいいところだなと。コミュニケーションも取ってくれてやりやすい環境で、非常にチームに入りやすかったです」。

「いろいろな監督がいるなかで、風間八宏監督は自分が今までやってきたサッカーのなかでも少し違った考えの監督。そういうなかで自分のプレースタイルが少しあっていたのかなと感じています」

 プロ1年目となる来季を見据えては「トレーニングを積んで、試合に出させてもらった際に自分のいいプレーを出したい。豊田スタジアムのような多くのファンがいるなかでプレーできたら、非常に楽しいだろうなと思います」と声を弾ませた。

 とはいえ、大学での残り数か月。10番を背負う秋山には早稲田大の1部復帰という使命が残されている。「名古屋グランパスというチームが自分を選んでくれたというところはありますが、その前に自分は早稲田大の部員の一人であり、去年2部へ落としてしまった責任がある。1部昇格と自分たちの目標である日本一を掲げて、名古屋に選んでもらったプレーというのに責任と誇りを持って、早稲田でのプレーをしていきたいです」と力を込めた。

(取材・文 片岡涼)

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