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何度もポストやバーに…名古屋痛恨、東京Vに逆転負けでJ2で初の連敗

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痛恨の逆転負けでJ2で初の連敗を喫した名古屋

[6.10 J2第18節 東京V 2-1 名古屋 味スタ]

 東京ヴェルディがホームで名古屋グランパスに2-1で逆転勝ちした。東京Vは4試合ぶり勝利。勝ち点を30に伸ばした。名古屋はJ2降格後初の連敗を喫した。

 東京Vは現在3戦勝ちなし中。前節の松本戦を引き分けて連敗を止めたが、上位争いにとどまるには踏ん張りどころだ。前節のメンバーからFW高木大輔とFW梶川諒太が先発に復帰した。

 名古屋は前節ホームで金沢に敗れて、わずか1節で首位陥落。不安定な戦いが続く。今節はGK楢崎正剛とFW玉田圭司のベテランが怪我などでベンチ外。ゴールマウスは新加入のGK渋谷飛翔が守り、玉田に代わって左MFにはMF八反田康平が起用された。

 名古屋の“神童”がついにお目覚めだ。前半15分、FWシモビッチのポストプレーからFW杉森考起がコントロール。ペナルティーアーク付近だったが、DFを外すと素早く右足を振りぬく。コースを突いたシュートはGK柴崎貴広の手を弾いてゴール左隅に収まる。14年ブラジルW杯にサポートメンバーとして帯同した逸材、20歳になった期待の星名古屋の選手としてようやくプロ初ゴールを決めた。

 その後も名古屋ペースで試合は進む。ただ追加点はなかなか奪えず、前半25分にMF和泉竜司が狙いすましたミドルを蹴るが、シュートは無情にもクロスバーに嫌われた。

 東京Vの見せ場は前半42分、梶川の強烈なミドルシュートがゴールネットに突き刺される。しかしこのシュートにオフサイドポジションにいた高木大が関与したとしてゴールは取り消しに。高木大はもちろん、ベンチのロティーナ監督も猛抗議したが、判定が変わることはなかった。

 後半も名古屋が攻め込む展開になる。特に初ゴールを決めた杉森が立て続けにゴールに迫る。しかし8分のシュートがクロスバーを叩くなど、突き放すことが出来ない。ならばチャンスメイクと杉森は18分に和泉の決定機をお膳立てするが、和泉のシュートは柴崎の好セーブに防がれた。

 すると流れは徐々に東京Vに傾きだす。そして後半20分にはFWアラン・ピニェイロのクロスを途中出場のFWドウグラス・ヴィエイラが頭で合わせて同点。同22分には途中出場したばかりのMF橋本英郎のロングパス一本で裏に抜けたドウグラスが左足でゴールを奪い、一気に逆転に成功。指揮官の交代策も見事に当たった。

 逆転を許した名古屋は後半27分からFW佐藤寿人とFW永井龍の切り札2人を同時投入。だが守備意識を高める東京V守備網をこじ開けることは出来ない。後半アディショナルタイムに入った直後にはDF宮原和也のクロスを199cmFWシモビッチが頭で合わせたが、GK柴崎の好セーブに阻まれた。直後のシモビッチの左足シュートも左ポストに嫌われた。首位の福岡が引き分けたために勝てば勝ち点で並ぶことができた名古屋だが、痛恨の逆転負けを喫した。

(取材・文 児玉幸洋)
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