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A代表は快適すぎ?東欧を渡り歩いた加藤「ストレスがなさすぎて…」

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テヘランの環境にも動じないMF加藤恒平

 25番目からの“下剋上”を狙っている。日本代表初招集のMF加藤恒平(ベロエ・スタラ・ザゴラ)に7日のシリア戦(1-1)で与えられた背番号は25。追加招集だったFW宇佐美貴史の26番を除けば、最も大きな番号に「客観的に見ても今は一番下」と認める一方、「追いつけないレベルかと言われたら、そんなことはない」と力説した。

「そこは自分次第。今は一番下だけど、そこからスタメンになるつもりでやっているし、そのためにサッカーをやっている。その気持ちはだれにも負けない。だれよりも練習して、いつかその座をつかみたい」

 東欧3か国を渡り歩くなど、これまでもハングリー精神で這い上がってきた。13日のW杯アジア最終予選・イラク戦が行われるPASスタジアムは劣悪なピッチコンディションが不安視されているが、この日の練習場も決してピッチ状態が良いわけではなかった。それでも「ここよりひどいところでやっているので。スパイクのポイントがグラウンドに刺さるので問題ない。環境は僕にとっては全然いいほう」とたくましい。

 代表チームを取り巻く“衣食住”の環境はトップレベル。「ストレスはまったくない。今までもっとつらいところでやってきたので、逆にストレスがなさすぎて、もう少し刺激があってもいいのかなと」。そう苦笑いする加藤は「これに慣れちゃいけない。自分を見失わないように、これが当たり前だと思わないようにやっていかないといけない」と、足元を見つめて一歩一歩進んでいくつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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