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[MOM2139]流通経済大柏MF鬼京大翔(3年)_突破連発、技あり決勝弾も「日本一を取るためにはもうちょっとできないと」

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流通経済大柏高MF鬼京大翔

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.10全国高校総体千葉県予選決勝T1回戦 千葉敬愛高 0-1 流通経済大柏高 流通経済大柏高G]

 試合後、流通経済大柏高の名将、本田裕一郎監督は決勝点を決めたMF鬼京大翔(3年)について「鬼京は今週、凄く良かったんですよ」と説明していた。その指揮官にとっては、守備面などまだまだの部分も多く映った初戦でもあったようだが、それでも背番号7は攻撃力を随所で発揮して試合を決める役割もしてのけた。

 鬼京は「もうちょっとグループで剥がしたかった」と首を振っていたが、それでもトラップで相手の逆を取り、空いたスペースへ一気に加速するドリブルがこの日は効いていた。前半から中央、持ち場のサイドで突破口となっていた鬼京は後半10分、左サイドでFW近藤潤(3年)からのパスを受けると、中央へ持ち出してから右足一閃。鮮やかな弧を描いた一撃がゴール右隅に決まった。

「前半は上手く行かないところがあったんですけど、後半は割とフリーで受けることができていたので、シュートのところは落ち着いて打てたと思います」と鬼京。U-15日本代表候補に選出された経歴も持つMFがチームを勝利へ導いた。

 ただし、高いレベルを意識する本人に満足感は全くない。「守備が苦手なんでそこをもうちょっと頭使って改善すること。あと、自分のドリブルはできていたんですけど、日本一を取るためにもうちょっとできないといけない。(1人目をかわすだけでなく)カバーの選手までもうちょっと見て抜きたい」と力を込めた。

 後半は守備面について本田監督から強く指摘されていた。得意のドリブルも1人目をかわして、2人目も見えていながら、抜ききれないシーンがあった。「全国大会は個人的に出たことないんで自分の実力をしっかり出して、代表にもう一回入れるように頑張りたい」というMFはこれまで大舞台での活躍がないだけに、現状に満足すること無く、レベルアップを果たす。そして、チームの勝利に一つでも多く貢献して全国でアピールする。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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