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“皆、嘉人が大好きだー!!” 初のイベントに感謝の大久保、気持ち新たに「目指します、200ゴール」

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感謝祭に参加したファンとの集合写真に収まるFC東京FW大久保嘉人

 FC東京のFW大久保嘉人が10日、MIFAフットボールパークで行われた個人サポーターズクラブの会員を対象とした感謝祭に出席し、ファンとの交流を深めた。

 感謝祭には全国各地から“とにかく大久保嘉人が好きだ”という、約50名のファンが集まった。ファンは大久保が現在所属するFC東京のユニフォームだけでなく、これまで在籍した神戸や川崎F、そして日本代表のユニフォームを身にまとってイベントに参加。第1部はフットサル場で行われ、鬼ごっこやボールを使ったウォーミングアップで大久保とともに汗を流し、オフェンスとディフェンスに分かれて行われたゲームでは、ファン数人が大久保を囲んで突破を防ぐと大きな歓声が送られるなど、和気あいあいとした雰囲気でイベントは進められた。その後、大久保のPKを体感したり、1対1に挑戦するなどリクエストコーナーが行われると、最後にフットサルを楽しむなど盛り上げりを見せたまま、第1部が終了した。

 PKを受けた男性は「シュートが速すぎる」、1対1で勝負を挑んだ男性は「フェイントが速くて何をしているのか分からなかった」と大久保の凄さを体感。しかし、憧れの選手と同じピッチに立ったことに興奮を隠し切れず、「本当にうれしい」と白い歯を見せた。

 第2部ではカフェに場所を移して、交流会が行われた。参加したファン一人ひとりのサインや記念撮影に応じる大久保は、笑顔を絶やさず、ファンから掛けられる一つひとつの言葉をしっかりと受け止める。大久保に関する“○×クイズ”でイベントがさらに盛り上げりを見せると、前日の9日に35歳の誕生日を迎えていた大久保に、今度はファンからハッピーバースデーとバラのサプライズプレゼントが贈られた。前日の誕生日は扁桃腺を腫らして寝込んでいたという大久保は、感謝祭当日の午後に小平グラウンドで別メニュー調整で汗を流した後にイベントに出席。「熱は下がったけど、すごくしんどかった。でも皆さんに誕生日を祝ってもらい、元気になりました」とファンへの感謝を示した。

 ファンは大久保の魅力を「ガッツがあるところ」「プレーに対する熱さ」「最後まで戦い抜く姿」とピッチ上で見せる“熱さ”にあると語る一方で、「スター選手なのにめちゃ謙虚」「家庭的で優しい」「ファンへの対応が神対応」とピッチ上で見せる姿とのギャップにも大きな魅力を感じていた。そして、何よりもファンが求めているのは「ゴール」だった。大久保がゴールを決めることで、「元気をもらえる」「幸せな気持ちになれる」「一週間頑張ろうと思える」というファンの今一番の願いは、あと23ゴールに迫っているJ1通算200ゴール達成。「絶対に200ゴールを達成してほしい」という声が多く聞こえた。

 大久保との交流を楽しんだファンだったが、新たな出会いにも感謝していた。“とにかく大久保嘉人が好きだ”というファンが集まったことで、初対面ながらもファン同士のトークも弾み、「今日初めて会ったけど一緒に試合を見に行きたい」「今まで一人で応援していたけど仲間ができた」と交流が広がる場として、イベントを大歓迎。「1年に何回かやってほしい」と次回の感謝祭開催を熱望していた。

 初めての感謝祭に大久保は「最初はどうなるか想像できなかったし、こんなに来てくれるとは思っていなかった」ようだが、多くのファンに囲まれたことで「本当にうれしかった」と喜びを表している。「わざわざ遠くから、今日のために来てくれて本当にありがたかった。こういうイベントは初めてやったけど、こんなに多くの人が応援してくれているんだと実感できた。すごく楽しかったし、また頑張ろうと思えた」。

 ファンの力を実感し、改めて背中を押してもらったという点取り屋は、「ゴールを期待してもらっているし、それは俺も自分で期待している。200ゴールは俺自身も目標にしているから、200まで取りたい」とファンの期待に応え続け、今後も“元気や勇気を与える”ゴールを量産していくことを誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

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