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1年ぶり代表戦出場の遠藤航、“受難の中盤”でタフに90分フル回転

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急造の中盤で奮闘したMF遠藤航

[6.13 W杯アジア最終予選 日本1-1イラク テヘラン]

 急造の中盤で奮闘した。日本代表はMF遠藤航(浦和)がダブルボランチの一角で先発。昨年6月7日のキリン杯決勝ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(1-2)以来、約1年ぶりの代表戦出場となり、先発は15年11月17日のW杯アジア2次予選・カンボジア戦(2-0)以来だった。

 クラブでは3バックの中央を務めており、ボランチ自体が久々だったが、「立ち上がりに良いプレーができて、個人として良い入りができた」と落ち着いてプレー。チームとしても前半8分にセットプレーから先制点を奪った。

 しかし、ここから攻撃は停滞。「1点取れたのは大きいけど、その後、ブロックを敷いて守る時間帯が多くて、あまり自分たちでボールを動かせなかった」。それでも守備では無失点で前半を終え、1点リードで後半に折り返したが、なかなか流れを引き戻すことができなかった。

「後半は相手が落ちてきて、(スペースが)空いてきた中でもう少しボールを動かしたかった。失点した時間帯も守備にずっと追われている中だったので、ちょっともったいなかった」。チームは1-1の引き分けに終わったが、遠藤は中盤で体を張り、ピンチの芽を摘んだ。猛暑で両チームともに運動量が落ちる中、最後まで走り切った。

 MF長谷部誠、MF香川真司が離脱中で、7日のシリア戦(1-1)で右すねを打撲したMF山口蛍も欠場した。故障明けのMF今野泰幸もベンチスタートとなり、遠藤とA代表初先発のMF井手口陽介がダブルボランチを組んだスクランブル布陣。その井手口も脳震盪で後半17分に交代するなど“受難の中盤”で90分フル出場。灼熱のテヘランでタフネスぶりを発揮した。

(取材・文 西山紘平)

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