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2年前の王者に迫る危機…17位後退の広島「泥臭く這い上がる覚悟を持って」

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広島は2連敗で17位に順位を落とした

[6.17 J1第15節 川崎F1-0広島 等々力]

 苦境から抜け出せない。2連敗のサンフレッチェ広島は2勝4分9敗と勝ち点10から上積みできず、順位も一つ落として17位に後退。守備から入った前半は川崎Fにチャンスをつくらせず、被シュートゼロに抑えた。ところが後半11分にミドルシュートで失点。MF森島司、FW宮吉拓実という攻撃的なカードを切り、終盤は川崎Fを攻め立てたが、1点が遠かった。

 後半28分にはMFミキッチの右クロスに合わせたFW皆川佑介のヘディングシュートがクロスバーを直撃。後半アディショナルタイムにも決定機があったが、PA内左から放ったMF清水航平のシュートは至近距離でGKチョン・ソンリョンのビッグセーブに阻まれた。

「(勝てない要因の)一つを挙げるとすれば、決定力。チャンスはつくれたし、決定的なチャンスもつくれた。そこで決められば、守備も耐える力が出てくる」。森保一監督は攻守に噛み合わない現状を指摘。1トップとして先発した皆川も「前線の選手が結果を出さないと、いいサッカーをしても勝ち切れない」と、自らを責めた。

 この日、17位大宮が最下位の新潟に勝ったため、順位を16位から17位に一つ落とした。2年前の王者が残留争いに巻き込まれている。ただ、残留ラインとなる15位札幌との勝ち点差は「2」のまま。今季の目標として「15位から残留圏にどう這い上がるか」と、現実路線に転換する指揮官は「シーズンを通してやっと15位にたどり着くという覚悟を持って、泥臭く這い上がる覚悟を持って、チーム一丸となって戦いたい」と、厳しい表情で現実を受け止めた。

(取材・文 西山紘平)

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