beacon

[MOM2145]日大藤沢FWギブソン・マーロン・マサオ(3年)_投入4分後に桜舞う!俊足FWが全国導く決勝点!

このエントリーをはてなブックマークに追加

後半33分、日大藤沢高FWギブソン・マーロン・マサオが決勝ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.17全国高校総体神奈川県予選準決勝 座間高 0-1 日大藤沢高 ギオンス]

 桜色に染まったスタンドを誰よりも沸かせた。0-0の後半29分、日大藤沢高はFWギブソン・マーロン・マサオ(3年)を投入。それからわずか4分後、先制点をもぎ取りに行ったベンチ、チームメートからの期待に俊足ストライカーが応える。

 後半33分、日大藤沢は右SB櫻井風我(2年)が後方から座間高DFラインの背後へボールを入れる。相手守備陣が処理を誤り、ゴール方向へ抜けたボールをギブソン・マーロンは見逃さなかった。DFと競りながら、身体をいっぱいに伸ばして右足で合わせると、ボールはGK不在のゴールへと吸い込まれた。

 すると、雄叫びを上げて喜ぶギブソン・マーロンの下へ次々とチームメートが駆け寄る。「1点じゃ物足りないくらいにやっていた。強い気持ちでやれたと思います」というFWはその後も勢いが衰えず。前線で走り回ってパス、こぼれ球を引き寄せ、局面を突破して決定的な一撃を打ち込んでまた会場を沸かせた。

 試合後、何度も何度もスタンドへ向けて手を振って感謝していたギブソン・マーロン。「0-0のときは自分がやってやろうという気持ち。強い気持ちで入れば絶対にゴールのチャンスも巡ってくると思っているので入って良かったです。みんなで勝とうという意識が高まったので意地の、日藤らしいサッカーができたと思います」と自らがやり遂げた役割を喜んでいた。

 病気と戦ってチームに戻ってきたMF柴田晋太朗(3年)への思いは特別だった。「ずっと一緒にやってきた仲間ですし、チームで晋太朗を全国に連れて行こうとやってきた中でこういうふうに全国に行けることは大きなことですし、FWなんで点取ることも仕事なんで、今回、自分のゴールで晋太朗と一緒に全国に行けることが嬉しいです」と笑顔。アメリカ人の父と日本の母、そして恵まれた身体能力を持つFWは全国での戦いへ向けて「楽しみですし、またこういう拮抗した試合の中で自分が出たら必ず決めるという気持ちを持って、全員で一体感を持って戦っていきたい」。強い気持ちをもってゴールを目指し、奪うことを誓っていた。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

TOP