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“笑顔なき”2得点…浦和MF阿部「サポーターはこういう試合を見に来たわけじゃない」

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浦和レッズMF阿部勇樹

[6.18 J1第15節 浦和2-4磐田 埼玉]

 試合終了のホイッスルが吹かれる。ここは浦和レッズのホームスタジアム・埼玉スタジアム。しかし、一時は逆転しながらも、磐田に試合をひっくり返されての2-4での敗戦となり、試合後、選手たちはサポーターからブーイングを浴びることになった――。

 前半36分に先制を許したチームに勢いをもたらしたのは、キャプテンのMF阿部勇樹だった。同43分にMF柏木陽介のCKをニアサイドに走り込むと巧みにヘッドで合わせてネットを揺らし、同点ゴールを記録。さらに後半11分には、FW武藤雄樹に縦パスを打ち込むと、自身は前線へと駆け上がり、FW興梠慎三を経由したボールを再び受けると左足のシュートでネットを揺らし、自身2点目となる逆転ゴールを奪った。

 阿部にとって10年4月10日の第6節新潟戦以来となる、1試合2得点となったが、チームはここから悲劇に見舞われる。後半23分に同点ゴールを浴びると、同29分に逆転ゴール、そして同35分にはダメ押しゴールを奪われ、わずか13分間で3失点を喫して2-4の逆転負けを喫した。

「どんな相手でも、ACLでもリーグ戦でも、相手よりももっともっと走らないといけないし、球際でもっと戦わないといけない。そういうところが足りなかったと思うし、泥臭く戦っていかないといけない」

 悔しさを滲ませた阿部は試合後に浴びたブーイングも「当然」と振り返る。「結果がすべてだし、サポーターの方はホームでああいう試合を見に来たわけではないと思う。ブーイングを受けて僕らも悔しいし、そういう悔しさを忘れてはいけない。同じことを繰り返してはいけない責任もあるので、しっかりやっていきたい」と気丈に前を向いた。

(取材・文 折戸岳彦)
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