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[MOM449]東京国際大MF條洋介(4年)_浦和ユース出身組で全3点!旧知の絆が生んだ価値あるゴール

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価値ある3点目を決めたMF條洋介(4年=浦和ユース)

[6.18 関東大学1部L第10節 桐蔭横浜大1-3東京国際大 味フィ西]

 1部昇格組・東京国際大は開幕2連勝からコンスタントに勝ち点を積み重ね、前期残り2試合を残して順位は5位。上位に食い込むべく挑んだ桐蔭横浜大戦でゴールを挙げたのは、チームの得点源であるMF安東輝(4年=浦和ユース)とFW進昂平(4年=浦和ユース)、そして今季初得点となるMF條洋介(4年=浦和ユース)。全員が浦和レッズユース出身者だった。

 「東洋大を引き離すために勝つしかなかったので、気合いを入れていけました」と條が語るように、勝ち点14で並ぶ4位・東洋大、勝ち点16の3位・流通経済大が今節で勝ち点を取りこぼし、順位逆転のチャンスが到来。士気が上がる中で試合に臨むと、前半に安東と進が2試合連続弾で2点先取に成功する。

 しかし前半42分、桐蔭横浜大FW石川大地(4年=水戸啓明高)に得点を許し、2-1で前半終了。リードはあるものの、勢いは相殺された形で迎えた後半11分、前田秀樹監督も「あの3点目がでかかった」という條の得点が生まれた。

 MF川上翔平(4年=FC東京U-18)のサイドチェンジから安東が左サイドを突破し、PA内の深い位置からクロスを上げる。「正直、中はそんなに見えていなかったけど。そこに條がうまく入ってくれて」と安東のクロスにファーサイドで條が反応。「頭で決めるのは初めて」というヘディングシュートでダメ押しの3点目を決めた。

 「ユースからやっていて、もう7年目になるので、(連係面での)通じるところはあると思います」と語る安東と條、そして進は浦和ユースから長年戦ってきた昔馴染だ。條も「輝は7年、進は10年目くらいですね。(安東のクロスに)進がニアに行って守備を引き付けるのが見えて。そこは進に任せて、輝もちゃんと見えてると思ったので」と阿吽の呼吸からの得点に手応えを掴んでいた。

 追加点を決めた條は「後半に入って守備を変えた」と相手のストロングポイントを封じていく。前田監督、安東ともに「気が利くプレーで守備の穴を埋めてくれる」と評価するように、後半は大きなピンチを迎えることなく3-1で試合終了。攻守に貢献した條は試合後、ヒーローインタビューに応じ、満面の笑顔を見せた。

 東京国際大は狙い通り順位逆転に成功し、3位に浮上。最終節では勝ち点差6の首位・筑波大と対戦する。「ここで良い位置に着けられた。優勝を目指しているので、次節・筑波大戦は必ず勝って前期を終えたいです」と條は力強く答えた。「チームに良い影響をもたらしてくれる」と旧知の安東も称える中盤の要が快進撃を支えていく。

(取材・文 石川祐介)
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