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「上手い子に嫉妬して一人ずつ追い抜いていった」“熱血教師”本田が小学生にゲキ

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ミズノの新スパイク「REBULA」の発表イベントに出席した(左から)MF阿部勇樹、DF吉田麻也、MF本田圭佑、FW岡崎慎司、FW武藤雄樹、FW金崎夢生

 ミズノブランドアンバサダーであるMF本田圭佑(ミラン)、DF吉田麻也(サウサンプトン)、FW岡崎慎司(レスター・シティ)、MF阿部勇樹(浦和)、FW武藤雄樹(浦和)、FW金崎夢生(鹿島)の6選手が19日、千葉県内でミズノの新作サッカーシューズ「REBULA(レビュラ)」の発表イベントに出席し、トークショーを行った。

 “決定的なプレーを生み出すためのシューズ”をコンセプトに誕生したレビュラは、得点チャンスや失点のリスクが訪れる地点に瞬時にたどり着くためのスピード機能と、スピードに乗った状態でのボールコントロールをサポートする機能を両立させた。これまで本田、吉田、阿部は「イグニタス」、岡崎、金崎、武藤は「バサラ」を着用してきたが、それぞれの長所を取り入れて新たに誕生したのが「レビュラ」だ。

 トークショーのMCも務めた吉田は「これまではみんなが違うスパイクを履いていたけど、なんでそれぞれのスパイクのいいところがバラバラなんだろうと思っていた。FWにクイックネスが大事なら、そのクイックネスに対応しないといけないのがDF。それぞれの“いいところ取り”して生まれたのがレビュラ」と紹介。ポジションやプレースタイルに関係なく、あらゆる能力が高いレベルで求められる現代サッカーにマッチした画期的な一足をすでに今月の代表戦で着用した代表選手たちは、その機能性を絶賛した。

 岡崎が「自分の特徴はアジリティーや裏に抜け出すところ。初めてこのスパイクを履いたときにそれを生かせるなと思った」と言えば、本田も「素足でボールを蹴っている感覚に近い。足のどの部位に当たっているかが分かるので、タッチがより繊細になる」と、その効果を語る。「ミスキックやトラップミスをしたとき、“あそこに当たったらミスになるな”というのが分かるので、今後のプレーの参考になる」と、レビュラを履くことがプレーの向上にもつながると指摘した。

 また、阿部が「ミズノさんに長くお世話になっているけど、ケガをしない安心感がある」と話すと、すかさず本田が「ここにいるのはケガが少ない選手ばかり」と賛同。今月4日の柏戦で途中交代となるまで139試合連続フル出場のJ1歴代1位記録を樹立した阿部を「鉄人」と称え、それをミズノのスパイクが支えていると語った。

 トークショーには本田がプロデュースする「ソルティーロ ファミリア サッカースクール」の生徒120人も観覧。最後にコメントを求められた本田は「今、上手い子、下手な子は関係ない。僕は小学生のとき、下手な部類だった」と口を開き、「上手い子に嫉妬して、悔しくて、毎日練習して一人ずつ追い抜いていった」と、少年時代のエピソードとともに目の前の小学生へエールを送った。

「自分に限界を定めず、夢をあきらめず、365日努力したら、人は変われる」。子供たちに向かって「ここにいる子はみんな日本代表になる可能性がある。日本代表になりたい人は?」と挙手を求めると、「手を上げた人はちゃんと練習しないといけない。帰ってゲームしたらあかん」と、“熱血教師”のようにゲキを飛ばしていた。

(取材・文 西山紘平)

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