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吹田で交差する“別れと再会”…G大阪と川崎Fの譲れない上位決戦

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ラストゲームのFWパトリックと古巣対戦のMF阿部浩之

「DAZN×ゲキサカ」J1第16節 注目試合ピックアップ
6月25日(日)
G大阪 vs 川崎F [吹田S]

 J1第16節が25日に開催され、市立吹田サッカースタジアムでは3位ガンバ大阪と6位川崎フロンターレが対戦する。消化試合が1つ少ない両チームの勝ち点差は「3」。首位争いに食らいついていくためにも譲れない一戦となる。

 G大阪は前節の神戸戦で1-0の完封勝利。その前の試合で磐田に0-3で敗れた反省を生かして無失点に抑え、守備の安定を取り戻した。中3日で行われた天皇杯2回戦のヴェルスパ大分戦では、リーグ戦から先発10人を入れ替え、3-0の完勝で3回戦進出を決めている。重要な上位直接対決を前に、コンディション面での不安は少ない。

 ここまでG大阪はリーグ最少タイの12失点、川崎Fは3位タイの13失点と堅い守備を誇る両者だが、終盤にスコアが大きく動く可能性のある一戦だ。G大阪がラスト15分でリーグ2位タイの8得点を記録する一方、川崎Fは同時間にリーグワースト2位の8失点。さらに後半40分以降ではリーグ最多の5失点を喫している。5月以降の5試合でわずか2失点の川崎Fに対し、G大阪としては終盤に生まれる相手の隙を逃さずに突きたい。

 また、この試合はFWパトリックにとってG大阪でのラストゲームになる。2014年から在籍するブラジル人FWは、昨季の大怪我を乗り越えて戦列復帰したが、今月30日に契約満了で退団することが発表された。対戦相手はくしくも2013年に自身Jリーグ初クラブとして在籍した川崎F。前節の神戸戦で約10か月ぶりのJ1出場となったパトリックは、この試合も出番を与えられる可能性があり、特別なモチベーションで臨んでくるはずだ。

 対する川崎Fは前節の広島戦で、G大阪と同じく1-0の完封勝利。中3日で行われた天皇杯2回戦の栃木ウーヴァFC戦(2-0)ではリーグ戦からスタメン11人全員を入れ替え、今節に照準を合わせてきた。昨季のG大阪とのリーグ戦では、ホームで2-3の逆転負けを喫したが、敵地では1-0の勝利を収めている。川崎FにとってG大阪とのアウェー戦12試合目で挙げた初白星となっており、今節もその再現を狙う。

 注目選手は昨季まで5シーズンにわたってG大阪で過ごしたMF阿部浩之。川崎Fに今季加入した背番号8は、移籍後初ゴールを挙げた第8節の清水戦(2-2)から7試合で5ゴールと、新天地で点取り屋としての能力を開花させている。G大阪時代の2014年に記録した7得点を超え、キャリアハイを更新するのも時間の問題。吹田で迎える自身初の古巣対戦で、勝利を導く恩返しゴールを目指す。

 優勝レースの先頭を走る柏とはG大阪が勝ち点3差、川崎Fが勝ち点6差。“特別な一戦”を制し、首位に迫るのはどちらか。

(データ提供:Opta)
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