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「スタートラインに立ちたい」…19歳MF堂安律、オランダ移籍は世界で戦うため

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U-20W杯で大活躍したMF堂安律。オランダから大きな飛躍を目指す

 今月16日に19歳になったばかりの“G大阪の宝”は、意識を高く持っている。ガンバ大阪は23日、MF堂安律がオランダ1部のフローニンゲンに期限付き移籍すると発表。期間は17年7月1日から18年6月30日まで。公式サイトによると、会見を行った急成長を遂げている新鋭MFは「本当に死に物狂いで一年間やっていきたい」と意気込みを語った。

 堂安とともに会見に出席した山内隆司社長も「非常に戦力的には痛いものがありますし、クラブとしても大きく悩みました」と複雑な思いがあることを吐露。しかし、「ガンバ大阪のアカデミーで育った宝ですので、さらに大きく、これを機会に世界に飛び立って欲しい、彼の長年の夢の実現の後押しをしたい」と移籍を受け入れた。

 堂安も「今年から主力として試合に出れるようになって、このタイミングで行くことは申し訳ない」と話したが、「そういう状況の中でも後押ししてくれた山内社長やコーチングスタッフには本当に感謝したい。本当に死に物狂いで一年間やっていきたい」と力を込めた。

 堂安は先月行われたU-20W杯で全4試合に先発。3得点を決める活躍で、チームを決勝トーナメントへと導いた。堂安も「去年から一年間、海外に行きたいという気持ちに変わりは無かったですけれど、5月の大会で、その倍以上の気持ちが増えたということがあった」とターニングポイントになったことを素直に認める。

「外国の選手達は20歳くらいで海外に出始めて、凄い成長するということをいろんな人から話を聞きました。その話を聞いて自分もそこに追いつくため、そこに乗っていけるように早くそのスタートラインに立ちたいと思って、この決断をしました」

「10代で多くの選手が海外に行って、失敗とはいわないと思いますけど、成功とは程遠い結果になっているのを見ています。だからと行って行かないのではなくて、自分が行ってチャレンジして、感じるものはあると思う。その他の例に対して、自分が決意を変えることは無かったです」

 複数の候補があった中で、最初の海外移籍をオランダに決めた要因については、「ステップアップできるリーグなのかなと思った」と説明。「まずは一年間、チャレンジするという気持ちが強いので、この先どうなるかはあまり言いたくないですけど、目標としては東京五輪までにA代表に入って活躍しておきたい」と将来を見据えた。

 25日に吹田スタジアムで行うJ1第16節の川崎フロンターレ戦が、G大阪でのラストゲームとなる。試合後にはセレモニーを予定。堂安は「(長谷川健太監督から)フロンターレ戦があるので、そこに全力を発揮して欲しいと言われた。自分もそのつもり」と意気込んだ。

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