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豪州は南米王者追い詰めるもGL敗退…チリが2位で準決勝進出

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後半22分、FWエドゥアルド・バルガスが同点ゴールを決める

[6.25 コンフェデ杯GL第3節 チリ1-1オーストラリア モスクワ]

 コンフェデレーションズ杯は25日、グループリーグ第3節2日目を行い、B組のオーストラリア代表(アジア代表)はチリ代表(南米代表)と対戦し、1-1で引き分けた。オーストラリアは2分1敗の勝ち点2でグループリーグ敗退が決定。チリは1勝2分の勝ち点5で2位通過を果たし、28日の準決勝ではポルトガルと対戦することが決まった。

 8月31日のW杯アジア最終予選で日本代表と対戦するオーストラリアは22日のカメルーン戦(1-1)から先発6人を変更。この日が国際Aマッチ100試合目の出場となったFWティム・ケーヒルのほか、FWジェームス・トロイージ、MFジャクソン・アーバイン、DFライアン・マッゴーワンが今大会初先発となり、MFマッシモ・ルオンゴとDFアジズ・ベヒッチは2試合ぶりの先発となった。

 システムは3試合連続で3-4-2-1を採用。GKはマット・ライアンで、3バックは右からMFマーク・ミリガン、DFトレント・セインズバリー、マッゴーワンと並び、ここ2試合はボランチだったミリガンがセンターバックにポジションを下げた。中盤はルオンゴとアーバインのダブルボランチで、右にFWロビー・クルーズ、左にベヒッチ。前線はFWトミ・ユーリッチを最前線に置き、ケーヒルとトロイージがシャドーの位置に入った。

 引き分け以上で準決勝進出が決まるチリが序盤から試合の主導権を握るが、前半8分、MFホセ・ペドロ・フエンサリダの右クロスに合わせたMFアルトゥーロ・ビダルの右足ボレーはGKライアンがビッグセーブ。ロングフィードに反応したFWアレクシス・サンチェスがPA内でミリガンと交錯し、倒れ込んだ場面ではビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判断が入ったが、PKは認められず、スコアレスのまま試合は進んだ。

 高い位置からプレッシャーをかけ、徐々にカウンターからチャンスをつくるオーストラリアは前半36分、トロイージの浮き球のパスに走り込んだルオンゴが左足でシュート。これは至近距離でGKクラウディオ・ブラーボに阻まれたが、前半終了間際の42分に先制に成功した。チリGKブラーボの縦パスが弱くなったところにセインズバリーがハイプレスをかけ、ボールを奪取。そのまま相手PA内へ切れ込んだセインズバリーがクルーズに落とすと、クルーズのシュートミスがPA内左でフリーのトロイージにつながり、トロイージの技ありチップキックがゴールネットを揺らした。

 1点差勝利では得失点差でチリに及ばないオーストラリアだが、2点差勝利なら逆転で準決勝進出が決まる。試合は一気に緊張感を増したが、後半は1点を追うチリがさらに攻勢を強めた。後半6分、浮き球のパスに抜け出したFWエドゥアルド・バルガスのシュートはGKの好セーブに阻まれたが、同22分、DFエウゲニオ・メナの左クロスのこぼれ球をバルガスが頭でつなぎ、最後は途中出場のFWマルティン・ロドリゲスが右足ボレーで押し込んだ。

 1-1の同点に追いつかれ、あと2点が必要になったオーストラリアも最後まであきらめない。後半27分、相手のミスからトロイージがラストパス。途中出場のFWジェイミー・マクラーレンがゴール前に飛び込んだが、右足のスライディングシュートはゴール左に外れ、惜しくも勝ち越すことはできなかった。試合はそのまま1-1でタイムアップ。チリがB組2位で準決勝進出を決めた。

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