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柏の切り札が劇的V弾、D・オリヴェイラ「たとえ残り5分でも、チームのために全力で」

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柏サポーターと勝利の喜びを分かち合うFWディエゴ・オリヴェイラ

[6.25 J1第16節 柏2-1札幌 柏]

 途中出場で決勝弾。引き分ければ首位から転落するという状況下で、FWディエゴ・オリヴェイラ柏レイソルに勝ち点3をもたらした。

 FWクリスティアーノのPKで前半42分に先制しながらも、後半17分にFWヘイスに直接FKを決められて北海道コンサドーレ札幌に追いつかれた柏は、直後にジョーカーであるディエゴ・オリヴェイラを投入して攻勢を強める。攻めあぐねながらも迎えた後半43分、右サイドのFW伊東純也のスルーパスにディエゴ・オリヴェイラがオフサイドラインギリギリで抜け出す。「ボールを受けた瞬間、右足で(シュートを)打とうとよぎった」という背番号11は、深い切り返しでDFキム・ミンテを外すと、左足で右のサイドへと流し込んだ。

 11戦ぶりの今季3点目は、ディエゴ・オリヴェイラにとって3日遅れのバースデー弾となった。27歳はじめての試合でゴール。しかも「サッカーを教えてくれた」という父親ら家族がブラジルから駆けつけた試合でもあった。「ゴール後の喜びは言葉にできない」と様々な思いが交錯した。

 16節中14試合に出場しているディエゴ・オリヴェイラだが、先発出場は序盤の6試合のみ。9勝1分とチームが上昇曲線を描く最近10試合は途中出場が続いている。昨季出場した30試合ではすべて先発。12ゴールを挙げる活躍を見せていただけに思うところはあるはずだ。それでも「監督の指示に忠実にチームのために戦う。たとえ残り5分でも、チームのために全力で」とブラジル人ストライカーはチームプレーを強調する。

 劇的勝利で首位をキープした柏。「鹿島は強いチームと認識している。ホームなのでしっかり結果を残せるように」。次節は昨季王者・鹿島をホームで迎える大一番だ。

(取材・文 奥山典幸)

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