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若手主体ドイツがコンフェデ初優勝!!チリGKブラーボから奪った虎の子1点守り切る

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ドイツがコンフェデ初優勝

[7.2 コンフェデ杯決勝 チリ0-1ドイツ サンクトペテルブルク]

 コンフェデレーションズ杯決勝が2日に行われ、ドイツ代表(W杯王者)がチリ代表(南米王者)に1-0で勝利し、大会初優勝を飾った。若手中心で大会に臨んでいたドイツは来年のロシアW杯に向け、結果も得つつチームの底上げに成功。チリは攻撃で相手を圧倒したが、初優勝にはあと一歩届かなかった。

 大会初出場のチリは、準決勝のポルトガル戦(0-0、PK3-0)で驚異の3連続PKストップを見せたGKクラウディオ・ブラーボをゴールマウスに据えた4-4-2の布陣。中盤はダイヤモンド型でMFアルトゥーロ・ビダルがトップ下に入り、FWアレクシス・サンチェスとFWエドゥアルド・バルガスが2トップを組んだ。

 一方、3大会ぶり3回目の出場で初の戴冠を狙うドイツは、キャプテンのMFユリアン・ドラクスラーが2シャドーの一角を務める3-4-2-1。グループリーグ第2節のチリ戦(1-1)以来、3試合ぶりに先発復帰したDFシュコドラン・ムスタフィが3バックの中央に入り、DFヨシュア・キミッヒが右ウイングバックを担った。

 最初に仕掛けたのはチリ。前半2分、左サイドでルーズボールを拾ったサンチェスが中央に切れ込み、遠めから右足を振り抜く。しかし、この試合のオープニングシュートはゴール左に外れる。アグレッシブな入りを見せたチリはその後もゴールに迫るが、先手を取ったのはドイツだった。

 前半20分、最終ラインの中央でボールを持ったMFマルセロ・ディアスがパスの出しどころがなく、相手に背を向けながら右から左へ方向転換しようとすると、背後から忍び寄ったFWティモ・ベルナーがボールを奪取。そのままPA内に進入し、素早く飛び出したGKブラーボの動きを見て右横へパスを出す。フリーで受けたMFラース・シュティンドルがワントラップから無人のゴールへ右足で流し込み、ファーストチャンスをものにした。

 シュティンドルの今大会3得点目で均衡を破ったドイツは、前掛かりになるチリに対し、カウンターから効率よくチャンスを創出。前半36分にはMFセバスティアン・ルディの鋭いパスを受けたMFレオン・ゴレツカがPA内右に持ち込み、右足で強烈なシュートを放つが、惜しくもゴール左に外れる。さらに同40分、ドリブルでPA内左に切れ込んだベルナーがマイナスにパスを送り、ドラクスラーが右足で狙い澄ましたシュートを打つも、再びゴール左へ外れ、前半は1-0で終了した。

 後半もチリが圧力をかけ、ドイツが隙を突いて追加点を狙う構図となる。後半10分、ドイツは素早い攻撃から左サイドのドラクスラーがPA内左に持ち上がり、そのまま左足でシュート。しかし、DFゴンサロ・ハラに当たり、枠をとらえられず。

 攻勢の展開ながら、なかなか得点機につながらないチリ。後半29分、MFチャルレス・アランギスのパスをPA内中央で受けたバルガスが倒れながら右足のシュートに持ち込むが、GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンにセーブされる。直後の同30分にはPA内左でサンチェスがつぶれ、フリーのビダルが至近距離から左足を振り抜く。だが、シュートは相手DFをかすめてクロスバーを越えてしまい、ビダルは思わず地面を強く叩いた。

 終盤はチリがさらにドイツを押し込む展開。後半39分にサンチェスが左サイドからクロスを送ると、ニアで反応してボールを残したFWエドソン・プッチがマイナスにパスを出す。フリーで待っていた交代直後のFWアンジェロ・サガルが左足で合わせるも、大きく枠を外してしまった。

 耐える時間が続いたドイツは5分と表示されたアディショナルタイムでもチリにゴールを許すことなく、1-0のまま逃げ切りに成功。大一番での強さを見せ、コンフェデ杯初優勝を果たした。

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