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[プリンスリーグ関東]「特に気合を入れていました」。U-17W杯出場狙うMF桝谷岳良がU-17代表・森山監督の前で決勝弾

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川崎フロンターレU-18MF桝谷岳良

[7.2 高円宮杯プリンスリーグ関東第7節 流通経済大柏高 1-2 川崎F U-18 流通経済大柏高G]

 U-17W杯出場へアピールを誓う万能型MFが決勝点を叩き出した。1-1に追いつかれた直後の後半28分、川崎フロンターレU-18は抜け出したMF有田恵人(1年)が決定的な左足シュート。これは流通経済大柏高GKの好セーブに阻まれたものの、連続攻撃から右SB小川真輝(3年)がゴールエリアへクロスを入れると、ファーサイドから飛び込んだU-17日本代表MF桝谷岳良(3年)が右足でゴールへ押し込んだ。

「何でゴール前にいたか覚えていなかったですけど」と笑った桝谷だが、「クロスが上がる感じがしていましたし、ファーに誰もいなかったので自分がファーに行って狙っていたらボールが来ました」。2000年の早生まれである桝谷は今秋に開催されるU-17W杯の日本代表候補の一人。視察に訪れていたU-17日本代表・森山佳郎監督の前で一つアピールに成功した。

「(自分自身は)代表の中でも常連ではないので、常に選ばれ続けるには日々やっていくことが大事ですし、こういう試合で(森山監督が)見てくれている中でどれだけ自分がアピールできるかが大事だった。きょうの試合は特に気合を入れていました」

 この日はボランチのポジションで左足を駆使しながら攻撃をコントロール。一方で後半は押し込まれる展開となり、その中で流れを変えるようなプレーや強さを発揮することができなかった。だが、「気合を入れていた」MFは決勝点を決めて勝利に貢献。5日に発表されたU-17日本代表の国際ユースサッカーin新潟メンバー(7月15日~17日)に招集され、またチャンスを得ることができた。

 本職はボランチだが、森山監督は万能性の高さに注目。高校1年時以来となる代表招集だった5月のU-17日本代表ギニア・UAE遠征では主に左SBを務めたのだという。そこで国際試合のスピード感や、意識してしっかりボールを守らなければ、取られてしまうことを体感した。持ち味である技術力の高さを発揮することはもちろん、パワフルな相手にどこまで力強さを出して対抗できるかなどがU-17W杯出場への鍵となりそうだ。

「もちろん出たいという気持ちは凄くある」というU-17W杯。「日々の練習からこつこつやっていって個を高めていきたいです。色々なポジションをこなせるのもそうですし、左利きというのも長所だと思う。自分の得意な足元の技術からのスルーパスだったりを上手く活かしながら、チームに貢献していけたらいいと思っています」。トップチーム昇格とともに大きな目標となっているU-17W杯出場へ。年代別日本代表、川崎F U-18での一日一日のプレーを大切に、信頼を勝ち取るための努力を続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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