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一発退場の浦和DF遠藤航「自分の中で賭けだった」

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浦和レッズDF遠藤航

[7.5 J1第13節延期分 川崎F4-1浦和 等々力]

 痛恨の一発退場となった。前半だけで川崎Fに2点を先行されながらも後半28分にDF槙野智章のゴールで1点差に詰め寄った浦和レッズは、同点に追い付こうと攻勢を掛けた。しかし同35分、DF遠藤航が一発退場となって数的不利に陥ると、川崎Fに2点を追加されて1-4の完敗を喫した。

 通常の3バックではなく4バックで臨んだ一戦は、いきなり守備が破綻した。前半16分にMF阿部浩之のパスからFW小林悠に決められて先制を許すと、同29分にはMF中村憲剛のスルーパスから抜け出した阿部浩にネットを揺らされてリードを広げられてしまう。

 ともにDF槙野と遠藤が組んだ2CBの間を突かれての失点。1失点目は得点を演出した阿部浩へのプレッシャーがチームとして緩く、2失点目は浦和の選手のパスミスからカウンターを浴びての失点となったものの、遠藤は「ああいうところで自分がしっかり守れていれば問題なかった。1失点目も2失点目も守れたと思う。自分のミス」と自責の念に駆られた。

 そして、後半28分に槙野のゴールで1点差となって迎えた同35分にアクシデントに見舞われる。川崎FのGKチョン・ソンリョンが蹴り出したゴールキックをFW家長昭博にすらされると、小林と遠藤が反応。「モリくん(DF森脇良太)が競って、自分はもちろん準備をしていた。絶妙なところに落とされというのはあるけど、自分が行くのか槙野くんが行くのかというところで、ちょっと止まってしまった」。

 小林に先に体を入れられてPA内への進入を許してしまうと、「自分の中で賭けだった。普段だったら飛び込まずにシュートを打たせる選択もあったけど、ギリギリのところで体を当てに行った」と突破を阻んだ。しかし、家本政明主審はファウルの判定を下し、遠藤にはレッドカードが提示される。反撃ムードの中での退場となり、「3失点目になるよりも体を入れて1-2のままという考えがあったけど、結果的にはファウルになってしまった」と唇を噛んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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