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“VAAM”とともに歩み続ける浅野拓磨「続けることの大切さ」

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広島時代からVAAMを愛飲するシュツットガルトFW浅野拓磨

 13年に四日市中央工高から広島に加入したFW浅野拓磨。プロ初年度はなかなか出場機会をつかめずに苦しんだものの、徐々に頭角を現し、プロ3年目の15年にはプロ初得点を含む8ゴールを記録してベストヤングプレーヤー賞を受賞した。さらに同年に日本代表デビューを飾り、16年には戦いの場をドイツに移すなど、凄まじい勢いで進化を遂げている。成長を続けるスピードスターが、海外での食生活から高校時代の取り組み、そして広島時代からともに歩む“VAAM”について語った。

『よし、これで動けるぞ』とスイッチを入れる

――現在、ドイツで一人暮らしをしていますが、食事や栄養摂取の面で苦労していることもあると思います。
「何を食べたらどういう働きがあるのか、まったく知識がありませんでした。栄養面をサポートしてくれる明治の栄養士さんに相談しながら食事をとるようになりましたが、肉や野菜をどれだけ食べればいいのか全然分からなかったし、料理を作るのも大変なので、今までの環境のありがたみをすごく感じています。所属するシュツットガルトは食事の面も意識しているチームなので、クラブハウスでとる食事は栄養に関しては何も問題ありませんが、その中でも自分が何を食べるべきかを個人でも意識するようにしています」

――ドイツで一人暮らしを始めて何を食べ、どういう栄養をとるべきかを、より考えるようになったのですね。
「考えるようになりましたが、考えるだけでも大変ですね。毎日同じような食事をするのは嫌なので、考えながら買い物をしますが、買い物をするのも大変です。何を作るかを考えてから買い物に行けばいいんですけど、買い物をしながら『何を食べようか?』と考えていると、一時間くらいスーパーの中をウロウロすることもあります。だから、毎日の食事を考えている主婦の方や、お母さんはすごいですね」

――自身の武器となるスプリントの質や量を増やすために、食事で意識していることは?
「どれだけスプリントできるかというのも、持久力が必要です。動き続けるためには、バランスの良い食事をとらないといけないし、筋力がないとスプリント回数も増やせません。そういう部分も栄養士さんから、肉や野菜を食べる量などのアドバイスなどを頂きながら、意識するようにしています。自分がプレーで全力を出せるための食事をとるというのは、まだ意識し始めた段階ですが、意識が変わっただけでも今シーズンの一つの成長だと思います」


――プロを目指すにあたって、高校時代にどういうことを意識することが大事でしょうか。
「プロになるというのも僕の中での一つの目標でしたが、目標は常に持つようにしていました。四日市中央工高の樋口士郎監督から『逆算して考えることが必要だ』と言われていたのですが、『これをするためには、どうすればいいのか』を考えていると、絶対に『今、全力でやる』ということに辿り着きます。だから、今、自分は何をすべきかを考えながら行動し、100パーセントでやることが大事だと思います」

――日常生活でも意識していたことはありますか。
「これも樋口監督が言っていたのですが、『いろんな人に応援される選手、チームになろう』という気持ちを持つことで、高校時代の僕は、その言葉を素直に『本当に大事なことだな』と思っていました。サッカー部以外の先生からも応援される選手でありたいと思っていたので、高校生活を真面目に送り、勉強はできなかったけど提出物は絶対に出すという当たり前のことかもしれませんが、そういうこともしっかりやろうと意識していた。誰からも応援される選手にならなければ、自分は成長できないと思っていたし、周囲の方の『頑張れ』という声が自分の力に必ずなるので、サッカー以外のことにも全力で取り組んでいました」

――高校時代のトレーニングで、今も継続していることは?
「体幹トレーニングは高校の頃からやっています。プロになってからメニューは増えましたが、今も継続しているメニューがあるくらいです。ただ、体幹を一日やったからといって、すぐに変化があるわけではなく、昨日と今日、一週間前と今日を比べても変化は分かりません。でも、ちょっとずつ、ちょっとずつ、積み重ねてきたことで、明らかに高校時代と比べたら体は強くなっています。プロになりたての頃は、練習でも当たり負けしていたのに、今は海外の選手を相手にしても簡単には当たり負けしません。小さなことの積み重ねが、自分の成長につながっていると思います」

――四日市中央工高から広島に加入してからVAAMと出会ったと聞きました。
「“運動で、体脂肪を燃やす”というキャッチを見て、パフォーマンスにすごく良さそうだなと感じました。動き続けるのにプラスになるなと思ったし、これは絶対に飲んだ方がいいと思い、広島のときからずっと練習前に手にとって飲んでいます」


――日本とドイツでパフォーマンスの変化はありましたか?
「ドイツでプレーをするようになって、走行距離を見ると走れるようになっているし、日本でプレーしていた頃よりも自分の中で運動量が増えたと感じます。90分間走り切るというのも自分の武器なので、そういう部分で変化がありますね。ただ、何でも毎日積み重ねていくことが大切という意識はあったので、日頃からやるべきことを継続してやっています。ドイツでも変わらずVAAMを練習前にとる習慣は続けているし、継続することは絶対に自分のためになっています。あとメンタル面にもプラスの影響があると思います」

――VAAMを飲む習慣は、浅野選手にとってどのような存在になりますか?
「僕は毎日、練習前の15分から30分前と、試合前にも必ずVAAMを飲むことが習慣になっているので、『よし、行こう!』とスイッチが入ります。そういうメンタル面で、前向きなスイッチが入ることは、自分の中でプラスだと捉えられるし、自分にとってマイナスになることは絶対にない存在です。素直に『パフォーマンス発揮に欠かせないアイテム』と思って飲んでいる感じですね」

――シュツットガルトのチームメイトから「VAAMって何!?」と聞かれたことはありますか。
「結構ありますよ。僕はザバスのプロテインを練習後のリカバリーで飲んでいて、練習前にはVAAMを飲んでいますが、「それを飲んでいるから、お前はマシンなんだろ」「それを飲んでいるから足が速いんだろ」とイジられます。でも、僕はそういうのは聞き流して、飲み続けていますよ。今は海外でプレーしていて、食生活での難しさはありますが、変わらずVAAMを飲むことが一つの安心感につながっていると思います」

――最後に新シーズンの抱負を教えて下さい。
「昨シーズンはあまり満足できる結果ではなかったので、毎日を全力でという目標を持ってプレーし、ゴールもアシストも試合数も、昨シーズンよりもすべて良い数字を残して終わりたい。そしてA代表にも常に選ばれるように、自分のチームで結果を残し続けていきたいと思います」

(取材・文 折戸岳彦、提供 株式会社 明治)

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