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「福森のFKはチームでNo.1」小野伸二は「全部蹴らせるつもり」と全幅の信頼

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福森とともにボールの前に立つMF小野伸二

[7.8 J1第18節 大宮2-2札幌 NACK]

 劇的な同点劇に沸いた。残留争いのライバル大宮との直接対決。北海道コンサドーレ札幌は後半アディショナルタイムのラストプレーでDF福森晃斗が鮮やかな直接FK弾を叩き込むと、ピッチには歓喜の輪が広がった。

 殊勲のレフティーの活躍にGKク・ソンユンは「きょうは福森様様ですね」と感謝。四方田修平監督は「福森のFKはチームでナンバーワンの力がある。シーズンを通して何点か取るのは想定していたけど、ひとつのゲームで2点取ってくれるとは。素晴らしい」と手放しで称賛した。

 後半立ち上がりに立て続けに2失点。後半28分に投入されたMF小野伸二も「なかなか点を取れる雰囲気じゃなかった」と苦しい時間帯を振り返ったが、福森の高精度のFK弾がチームを救った。後半36分、壁の左脇を巻いた低い弾道の直接FKで1点差に詰め寄ると、後半アディショナルタイム6分にも再び左足で直接FKを沈め、土壇場で同点に追いついた。

 小野は2度ともキッカーのポジションに立ったが、「蹴るつもりは全然なかったです」ときっぱり。「フクがいる限り、あそこらへんは全部福森に蹴らせるつもりでいるし、それだけの精度がある」。稀代の天才MFは全幅の信頼を寄せ、淀みなくそう言い切った。

 2点ビハインドから劇的ドローに持ち込み、チームは残留圏の15位を死守。3週間の中断期間に突入するが、小野は「後半早めの大事な時間帯に入れられたのは反省しないといけない。もう一度みんなで気持ちを切り替えて、中断期間に修正したい」と気を引き締めた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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