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同点弾呼び込んだ森脇、ミシャ報道には惑わず「レッズは大きいクラブなので…」

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ビルドアップにも積極的に関わったDF森脇良太

[7.9 J1第18節 浦和2-1新潟 埼玉]

 1点ビハインドで残り15分。DF森脇良太が思い切り良く狙ったミドルシュートが浦和レッズに貴重な同点弾をもたらした。後半29分、PA右手前の位置で森脇が右足を振り抜くと、シュートは右ポストを直撃。はね返りに反応したMF阿部勇樹が右足ダイレクトで蹴り込み、試合を振り出しに戻した。

「そのまま入れば最高に嬉しかったけど。その前にシュートを打てた場面で駒井(善成)へのパスを選択して、呼吸が合わなかった。思い切ってシュートを打とうという気持ちだった」。5分後の後半34分にはFWラファエル・シルバが決勝点を叩き込み、2-1で逆転勝利をおさめた。

 優勝争いを期待されながら、前半戦は首位と勝ち点10差の8位で折り返した浦和。5日の第13節川崎F戦(1-4)後には、サポーターがバスを止めて抗議。ペトロヴィッチ監督はサポーターの前で、新潟戦から自身の進退を懸けることを明言していた。

 森脇は5月の鹿島戦で“侮辱発言”をしたとされ、2試合の出場停止処分が課された。騒動の渦中、自らがメディアに過激に報じられた経験から、指揮官の報道にも惑わされはしない。「レッズは大きいクラブなので周りが騒がしくなる」と雑音には耳を貸さず、「僕らは落ち着いてレッズのサッカーに集中したい」と目の前の試合に向き合う。

 開幕から18試合を終えて30失点、11試合連続失点とチームは守備に課題を残す。「失点は増えていたけど、めちゃくちゃ悪いサッカーをしていたとは思わない」と前を向く森脇は「まだまだ厳しい戦いが続く。これからも苦しい中でも勝利をもぎとっていきたい」と、タイトルを目指して反転攻勢に出る。

(取材・文 佐藤亜希子)
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