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鄭大世がいわきFCの強化方針に感銘「僕の思いを体現」「めちゃくちゃ応援している」

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試合後、FW鄭大世は在日朝鮮人の後輩MF金大生とユニフォーム交換。「(金のユニフォームは)出世したらくれと言っておいた」

[7.12 天皇杯3回戦 清水2-0いわきFC アイスタ]

 福島県社会人リーグ1部のいわきFCの快進撃は3回戦で止まった。しかし「日本のフィジカルスタンダードを変える」とコンセプトに強化を進めるいわきFCの挑戦は、フィジカル自慢のJリーガーにも衝撃を与えていた。

 いわきFCは株式会社ドーム(アンダーアーマー、DNS)の全面支援を受けて強化を進める“異端クラブ”。練習の半分以上を筋力トレーニングに費やすほか、最近では遺伝子レベルでの検査から最適のトレーニングを導き出す最新技術も積極的に取り入れている。

 清水エスパルスのFW鄭大世もメディアを通じて得ているといういわきFCのコンセプトに興味津々の様子。「僕がJリーグに足りないと思うことを体現しているチーム。めちゃくちゃ応援している」と共感すると、「僕がやったらもっと強くなる?自信あります。やりたいです」と真剣な表情で話した。

 ただ鄭大世は多くのクラブがいわきFCの強化システムを取り入れることは難しいことも理解している。それでも「どこのクラブも出来ない。怖いですから。怪我したら誰が責任を取るんだと。筋肉系の怪我をしたらそこに原因を持っていかれるから」とした上で、「それをやっているからすごい。今日も敵ながらあっぱれ。本当にいいサッカーをしていて強かった」と称えていた。

(取材・文 児玉幸洋)
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