アジアツアーの一環で来日したドルトムントと15日の親善試合で対戦する浦和レッズのペトロヴィッチ監督が公式会見に出席した。

「ドルトムントと試合をする機会をいただき、非常に光栄に思っている。ヨーロッパでベストの一つに数えられる素晴らしいチーム」。対戦相手に敬意を表する指揮官は「我々はドルトムントからいろんなものを学び、同時に、浦和もいいゲームができるという部分を見せていきたい」と好ゲームを約束した。

　優勝が期待される中、今季の前半戦は8位で折り返し、波に乗り切れない浦和。5日の川崎F戦(1-4)後にはサポーターの抗議を受け、進退を懸けることを明言する事態にまで発展した。こうした状況で報道陣から「ドルトムントで獲得したい選手は?」と聞かれたペトロヴィッチ監督は「どの選手を獲得したいかという話になれば香川選手」と、この日、契約を2020年6月まで延長したMF香川真司を“ご指名”。「サッカーの世界では何が起こるか分からない。明日の試合が終わったあと、香川選手は浦和に残るかもしれない」とジョーク交じりに応じていた。

(取材・文　佐藤亜希子)

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