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小川も岩崎も久保もいない前線…軸となるのは俺だ!! 田川亨介が初弾でアピール

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U-20日本代表初ゴールを奪ったFW田川亨介(鳥栖)

[7.14 練習試合 U-20日本代表2-2ユニバーシアード日本代表]

 待望の初ゴールが生まれた――。U-20W杯直前の千葉合宿でU-20日本代表に初招集されたFW田川亨介(鳥栖)は、たった一度の機会でアピールに成功して本大会行きのチケットを手に入れた。しかし、グループリーグ第3節イタリア戦(△2-2)でフル出場を果たし、決勝トーナメント1回戦ベネズエラ戦(延長●0-1)でも出場機会を得たものの、ゴールという結果を残すことはできなかった。

 ユニバ代表との練習試合ではFW旗手怜央と2トップを組んで先発出場。だが、U-20W杯からメンバーの入れ替わりがあり、「初めてやるメンバーも結構いて、どういうプレーをするのか探りながらという部分があったし、自分たちのコンセプトに沿ってサッカーがなかなかできなかった」。最終ライン裏を突こうと動き出してもボールを呼び込めず、組み立てにも苦戦してなかなかフィニッシュまで持ち込めない。

 しかし1点のビハインドを背負って迎えた前半26分に田川が魅せる。中盤でMF市丸瑞希(G大阪)がボールを受けると、「瑞希くんにボールが入ったときに体が勝手に動いたし、『ここだ』という思いがあった」と最終ライン裏を狙う。その動きを見逃さずに市丸からロングパスが届けられると、胸トラップからの鮮やかなシュートでネットを揺らし、自身同代表初得点となる同点ゴールを記録した。

「スペースに走るだけだったし、シュートは流し込むだけだったけど、ゴールを取れたのはすごく収穫になったと思います」

 AFC U-23選手権予選に臨むチームにはFW岩崎悠人(京都)、FW久保建英(FC東京U-18)が招集されておらず、FW小川航基(磐田)は負傷中のため、U-20W杯を経験したFWは田川だけとなる。「U-20W杯で非常に悔しい思いをした」と本領発揮できなかったことを悔やむアタッカーは、「出た試合は全部点を取る気持ちで臨みたい」と“攻撃の核”としてチームを勝利に導くゴールを狙う。

(取材・文 折戸岳彦)

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