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“ドキドキ”のボランチ出場…MF原輝綺「どうなっちゃうんだろうという感じ」

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ボランチの一角に入ったU-20日本代表MF原輝綺(新潟)

[7.14 練習試合 U-20日本代表2-2ユニバーシアード日本代表]

 久々のボランチでの出場は「不安だったし緊張した」。しかし、U-20日本代表MF原輝綺(新潟)は出足の鋭いボール奪取で相手の攻撃の芽を摘み取り、素早い切り替えから攻撃に転じて縦への推進力を生み出した。

 5月に韓国で行われたU-20W杯ではボランチの一角に入ってチームの決勝トーナメント進出に貢献した原だが、所属する新潟では主にSBとして起用されている。しかし、ユニバ代表との練習試合では後半16分から中盤の底へと投入された。

「W杯以来だったので、ちょっと不安だったし緊張した。どうなっちゃんだろうなという感じでした」と苦笑したが、内山篤監督からは「ボールのフィーリングを確かめて来いと言われた」ことで、「特に多くの事を求められている感じではなかったので、ボランチの感触を取り戻すことを第一に考えた」と肩の力を抜いてピッチに立った。

 すると、「そこは外せないし意識してやった」と語る球際での勝負に果敢に挑み、相手から自由を奪い取る。隙あらばボールを強奪して攻撃へとつなげるなど、最終ライン前の防波堤として存在感を示した。

 これまでチームを率いてきた内山監督は、AFC U-23選手権予選で任期を終える。原は自分を見出してくれた指揮官への恩を感じていた。「自分を下から拾い上げてくれたのも監督。ボランチをやっていなかった自分に、ボランチという選択肢をくれたのも監督。だから、最後の恩返しとして、自分のプレーをしっかりして、自分を呼んで良かったと思ってもらえるようなプレーをしたい」。自分を成長させてくれた指揮官に恩返しするためにも、ボランチの感触を取り戻して19日から行われる予選で最高のプレーを披露する。

(取材・文 折戸岳彦)

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