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「前線が寂しくなる」「ファンタジーも求めたい」広島ヨンソン新監督が“可変3バック”からの変更示唆

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広島の新監督に就任したヤン・ヨンソン

 サンフレッチェ広島ヤン・ヨンソン新監督が14日、広島市内で就任会見を行い、システム変更の可能性について言及した。クラブ公式サイトが会見の内容を伝えている。

 2012年、2013年の連覇を含め、4シーズンで3度のJ1制覇。広島の躍進は可変システムと呼ばれるクラブ独自の3-4-2-1を抜きには語れない。ペトロヴィッチ監督(浦和)がベースを作り、森保一前監督がブラッシュアップすることで、毎年のように主力を引き抜かれながらも黄金時代を築いた。

 だが、森崎浩司氏の引退、エースFW佐藤寿人の名古屋移籍で1つの転換期を迎えた今季は開幕から低迷が続き、今月4日に森保前監督の退任を発表。第18節終了時点で残留圏内の15位札幌と勝ち点5差の17位に沈んでいる。

 森保前監督の後を引き継いたヨンソン監督は、就任会見で現在のシステムについて問われると、「5バックにすると、どうしても1トップのような形になり、前線が1人になって寂しくなってしまいます。今のシステムでいいところももちろんありますが、下がってしまうと5バックになり、悪いところも出てきます」と指摘した。

 続けて「コーチングスタッフといろいろ相談しながら決めていく」と前置きしながら「シチュエーションによっては4-4-2、4-2-3-1にしたり、2トップも可能性としては考えています」とシステム変更の可能性を示唆。「基本的には強力な攻撃を作りたいと思っていますし、ファンタジーも求めていきたい。ただ、攻撃するときはバランスも考えなければいけません。攻撃的になりすぎて、DFがいなくなってしまう局面は避けたいです。そういうバランスをどんな場面でも強調していきますが、攻撃についてはメンタリティも含めて根付かせていきたいと思っています」と今後のプランを明かした。

 J1は現在、2週間のサマーブレイク中。広島は26日のルヴァン杯プレーオフステージ第2戦でFC東京、J1中断明けの30日に開催される第19節で鳥栖と対戦する。

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