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「たまたま」GK高丘→ジョン・チュングンV弾!!横浜FCが5位に浮上

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[7.15 J2第23節 横浜FC1-0岐阜 ニッパツ]

 悪い流れを断ち切るウノゼロ勝利を飾った。4連敗中で5戦10失点だった横浜FCが6試合ぶりの白星。前半は岐阜のペースで推移し、素早い攻守の切り替えから決定機をつくられたが、GK高丘陽平がチームを救うビッグセーブ。「ここ数試合、失点ゼロに抑えられていなかった。今日の試合展開は、無失点に抑えることで後半にチャンスが出てきた」。

 スコアレスで折り返した後半は連戦の疲れが見える岐阜を押し込んだ。FWイバにいい形でボールが入り、立て続けに相手ゴールを強襲。迎えた後半17分、GK高丘が「イバとジョン(・チュングン)の近くに蹴れば何かが起きると思った」と右足で蹴り上げたロングフィードがバウンドしてDFラインの背後に抜けると、PA内右に走り込んだFWジョン・チュングンが角度のない位置から強烈な右足ボレーを叩き込んだ。

 ジョン・チュングンは第9節の千葉戦(4-0)以来、15試合ぶりの2ゴール目。GK高丘が「たまたまだけど、ゴールにつながってよかった」と控えめに振り返れば、値千金の決勝ゴールを決めたジョン・チュングンも「自分だけの得点ではなく、みんなで取ったゴールだと思います」と謙虚に喜んだ。

 その直前に、ベンチでは交代の準備を進めていた。「本音を言うと、あの場面ではジョン選手を代えようと思っていた」。中田仁司監督は「シュートを決めてくれたので、前向きなパワーを発揮してくれるんじゃないかと思い、交代を取りやめた」と交代策を変更したことを明かした。

 序盤は首位に立っていたチームは徐々に失速し、4連敗で11位に転落。指揮官は「僕自身、励みになったかな」と連敗ストップに安堵の表情。「今日の勝利は大きい。原点に戻って積み上げていきたい」。順位も一気に5位に浮上。上位戦線に舞い戻った横浜FCがここから巻き返しを図る。

(取材・文 佐藤亜希子)

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