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U-17代表CB小林友希、神戸トップチーム、U-17W杯での活躍へ「毎日勝負」

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U-17日本代表CB小林友希

[7.15 国際ユースin新潟第1戦 U-17日本代表 1-1 U-17クロアチア代表 五十公野陸上競技場]

 ヴィッセル神戸のトップチームで出場機会を掴むため、U-17W杯でU-17日本代表を勝利へ導くため、課題を持って取り組んでいる。高校2年生CB小林友希(神戸U-18)は神戸トップチームの一員としてベンチ入りした12日の天皇杯3回戦(対金沢)後にU-17日本代表合宿へ合流。この日は味方のミスで1失点したものの、クロアチアの攻撃を読んでのインターセプトや競り合いでボールを奪い切る部分、空中戦で力を発揮するなど守備の柱としてチームに貢献した。

 森山佳郎監督がU-17日本代表の選手たちに「普通の進歩よりも早くして進歩欲しい」と期待する中で、J1神戸のトップチームでベンチ入りを果たすなど他のU-17世代選手たちに良い刺激をもたらしている一人だ。

 小林は年代別日本代表の常連で00年世代の主軸の一人でもある。だが、練習参加している神戸トップチームではチャレンジしようと思っても成功できることが少ないのだという。「ユース年代でやれていることが全然通用しなくなってやり方を自分の中で変えていかないといけないというのがありました」。徐々にスピードに慣れ、やれることが少しずつ増えてきているが、まだまだ。今、特にレベルアップさせなければならないと感じている部分がある。

「トップで出るために必要なことは今スタメンで出ている岩波選手であったり、渡部選手であったり、北本選手、伊野波選手、東選手どの選手も本当に守備のところでブロック間に入ったボールを潰せるところで、攻撃陣もそこでボールを奪えるから信じてプレスを掛けられていると思うので、FWに入るボールをしっかり潰し切ること、また、競り合いでただ跳ね返すだけじゃなくて、中盤のラインを越えてFWのラインまで跳ね返すことでDFラインも押し上げられると思うので、そこがまだまだ自分には足りていないと思う」

 また、ホンジュラス、ニューカレドニア、フランスと戦うことの決まったU-17W杯で勝つためにはボールを奪う部分や苦しい時間帯で凌ぐ力のレベルアップが必要だと口にする。高精度のフィードを含めてユース年代の公式戦では攻守で存在感放つ小林だが、上のステージでの目標を持ち、またレベルの高いチームメートたちの中に身を置いていることで、もっともっと進化しなければならないという向上心をもって取り組むことができている。

 ルーカス・ポドルスキ来日に沸く神戸トップチームでも、U-17日本代表でも一回一回の練習で常に100パーセントで臨まなければ生き残って行けない――。だからこそ、「毎日勝負だと思ってやっていきたい」と誓う。注目度高いU-17W杯へ向けても対戦国のことを考えるよりもまずは個を伸ばすこと。それだけを考えて日々成長を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)

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