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「決められなければ僕は一つ上に行けない」 浦和FW武藤、好機生かせず反省

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無得点に終わった浦和レッズFW武藤雄樹

[7.15 Jリーグワールドチャレンジ2017 浦和2-3ドルトムント 埼玉]

 両チーム最多タイとなる4本のシュートを放った。決定的な場面もあった。しかし、浦和レッズFW武藤雄樹に得点を奪えないまま、後半19分にピッチを後にすることになった。

 対戦相手のドルトムントは始動して1週間であり、コンディションは万全とは言えなかったが、序盤から浦和は押し込まれる展開となってしまう。「ウチがあそこまで押し込まれて、なかなか前に進めないのはJリーグでは味わえない」。しかし、PA内に進入しようとする相手に決して自由を与えずに無失点のまま試合を進めると、徐々にゴールに迫る場面を作り出していく。

「相手は前からすごく来ていたので、一つ二つ外せば、スペースが空いていてチャンスになるシーンは多かった」。そして、前半22分には武藤に決定機が訪れる。DF槙野智章のサイドチェンジを受けたMF関根貴大が右サイドを突破すると、グラウンダーのクロスに対してニアに走り込んだ武藤が右足で合わせてゴールを強襲。しかし、シュートはポストに弾かれて先制の好機を逸してしまった。

 さらに前半24分にFW興梠慎三の得点で先制して迎えた同44分には、MF柏木陽介のCKがファーサイドまで流れてくると、フリーで待ち構える武藤が右足ダイレクトで合わせるが、シュートはゴール左へと外れてしまう。後半に放った2本のシュートも得点には結び付けられず、「個人的にはあれだけチャンスがあった中で1点は取らないといけなかった」と唇を噛んだ。

「シュートを打つシーンでは、相手がドルトムントでもJリーグのチームでも一緒。決められるようにならないと、僕が一つ上に行くことはないと思うので頑張りたい」。得点という結果を残し続けなけなければ、自身の成長はないとキッパリと語った。

(取材・文 折戸岳彦)

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